「この歌について、あまり言えることはないけど、ただ答えは風の中で吹かれているということだ。答えは本にも載ってないし、映画やテレビや討論会を見ても分からない、ただ風の中にあるんだ。しかも風に吹かれちまっている。ヒッピーしてるような奴らは「ここに答えがある」だの何だの言ってるが、俺はそれもどうかなと。風にのっていて、紙切れみたいに、いつかは地上に降りてこなきゃならない、そういうことなんだ。でも、折角降りてきても、誰も拾って読もうとしないから、誰にも見られず理解されず、また飛んでいってしまう紙切れみたいなものよ。世の中で一番の悪党は、間違っているものを見て、それが間違っていると頭でわかっていても、目を背けるやつだ。21歳のオレが、そんな大人が大勢いすぎることがわかっちまって、あんたら21歳以上の大人は、だいたいもっと頭がいいはずなんだろう。ちがってたのか」
1962年4月、グリニッジ・ヴィレッジのコーヒーハウス「ガスライト」の向かいにあった「コモンズ」で友人たちと長時間黒人の公民権運動について討論したはてに生まれ、「コモンズ」か「ファット・ブラック・プシーキャット」に座って数分で書き上げたと言われている。「10分で書いた。古い霊歌に言葉を当てはめたんだ。多分カーター・ファミリーのレコードか何かで覚えたものだと思う。これがフォーク・ミュージックのいつものやり方だ。すでに与えられているものを使うんだ。」とディラン本人は述べている。
このころ、アメリカ合衆国では、特に公民権運動を進める人々の間でテーマソングのようになり、やがて日本においても広く歌われるようになった。歌詞は多くの「問いかけ」によって構成されています。タイトルにある「風に吹かれて」いるものとは、問いかけに対する"答え"です。
風に吹かれて宙を舞っている為、答えを知る事はできません。答えは無いのではなく、探さなければいけないわけでもなく、風に吹かれ宙を舞った状態でそこに"ある"。
作家のノーマン・メイラーは、「デイランの声は彼の歌詞ほどはいただけない。でも、歌詞は特級品だ。セルデン・ロッドマンが初めてそれを言ったのだが、デイランはこの時代最高の作詞家である、と。ぼくもそう言いたい。他の抒情詩人のように、彼は自分の歌詞を朗読する必要はないのだ。あれは歌という体裁をとった詩なのだ」 -ノーマ「デイランの声は彼の歌詞ほどはいただけない。でも、歌詞は特級品だ。セルデン・ロッドマンが初めてそれを言ったのだが、デイランはこの時代最高の作詞家である、と。ぼくもそう言いたい。他の抒情詩人のように、彼は自分の歌詞を朗読する必要はないのだ。あれは歌という体裁をとった詩なのだ」とも評していた。
Written by Bob Dylan
How many roads must a man walk down
Before you can call him a man?
Yes, and how many seas must a white dove sail,
Before she sleeps in the sand?
Yes, and how many times must the cannonballs fly,
Before they’re forever banned?
The answer, my friend, is blowin’ in the wind
The answer is blowin’ in the wind
どれだけ道を歩めば
一人前だと認められるのか?
どれだけ海を越えれば
白鳩は砂浜で休むことができるのか?
どれだけの砲弾が飛び交ったなら
武器は永遠に禁止されるのか?
答えは、友よ、風の中だ
答えは風の中を舞っている
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