日中関係史の中でも「赦しと友好の象徴」とされ、現在は「中日友好園林」として整備されています。
1. 方正日本人公墓の歴史的背景
■ 1945年:満州開拓団の悲劇
日本の敗戦直前、旧ソ連軍が満州へ侵攻(8月9日)
日本軍は住民を置き去りに撤退
多くの開拓民(特に女性・子ども)が逃避行の末、方正で飢え・寒さ・病気により約5,000人が死亡
■ 遺体は3日3晩かけて焼かれ、山の麓に埋葬
伝染病の拡大を防ぐため、八路軍が遺体を焼却、その後、遺骨は野ざらしの状態で放置されていた
■ 1963年:周恩来首相の指示で墓碑が建立
残留婦人・松田ちゑさんが白骨の山を発見し、埋葬を嘆願、その願いが中央政府に届き、「彼らも日本軍国主義の犠牲者である」として建立を許可。当時の中国は貧しい時代だったが、大きな花崗岩の墓碑をハルビンから船で運び建設
2. 現在の姿:中日友好園林
■ 墓碑 高さ約3.3m
「方正地区日本人公墓」と刻まれた大きな石碑が中心
周囲は静かな森に囲まれ、慰霊の場として整備
■ 周辺の記念碑
同じ園内には、歴史を象徴する複数の碑があります:
・中国養父母公墓 ・・・・・ 日本人孤児を育てた中国人養父母への感謝碑(1995年建立)
・麻山地区日本人公墓・・・・ 集団自決した開拓団約400名を慰霊
・藤原長作記念碑・・・・・・ 稲作技術を伝え「水稲王」と呼ばれた日本人技術者の碑
🕊 3. 文化大革命でも破壊を免れた理由
紅衛兵が破壊しようとしたが、「これは日本軍人の墓ではなく、罪なき庶民の墓である」 と地元政府が守り抜いた
この事実は、日中の歴史の中でも特に象徴的な出来事とされています。
4. 2011年の名簿碑事件
日本人犠牲者250名の名前を刻んだ石碑が建立されたが、反日団体によるペンキ投擲などの抗議で10日後に撤去・破壊
5. アクセス(現地情報)
場所:黒竜江省ハルビン市・方正県
名称:中日友好園林(中国語:中日友好园林)
見学:現在は一般開放されておらず、事前許可が必要
ハルビンからの移動:車で約2時間、旅行社のチャーターが一般的
6. 関連団体・資料
■ 方正友好交流の会(日本)
会報「星火方正」を発行
日本人公墓の歴史を伝える活動を継続
■ 満蒙開拓平和記念館(長野県阿智村)
方正の歴史を詳しく展示
映画『鳴呼 満蒙開拓団』にも関連
まとめ
方正日本人公墓は、戦争の悲劇と、憎しみを超えた中国側の「赦し」の精神が形となった、極めて特別な場所です。
日中関係の歴史を考える上で、最も象徴的な慰霊地のひとつと言えます。
必要であれば、方正公墓の訪問方法、満蒙開拓団の歴史、関連書籍・映画の紹介などもCopilot でも詳しくお伝えできます。
来る4月22日(水)午後1時半から、国際善隣協会の東北委員会で、大類が「方正日本人公墓は何を意味するか」ということでお話いたします。
「方正友好交流の会」を立ち上げた残留婦人の「私たちが埋葬したい」という願いは、地元政府から周恩来総理の下に届き「開拓民といえども日本軍国主義の犠牲者である」と、周恩来は公墓建立を認可します。建立の担当者は「これは歴史的な事業である」と誠心誠意を込めて公墓を建立しました。
そして文革中、紅衛兵が公墓を破壊しようとした時、黒竜江政府は「この公墓は日本の軍人の墓ではない、日本の庶民の墓である」とあると公墓を守りました。
私たちの活動を知って高野山真言宗の僧侶12人が方正に出かけ、慰霊法要を行いました。私(大類)も僧侶の要望もあり、立ち合いました。しかし、いわゆる赤ペンキ事件以降、写真撮影は禁止、そして現在は公墓参拝もできない状況です。
つい最近、二人の日本青年が公墓に近寄ったところ、公安が飛んできて拘束されました。その一人が私のところに訪ねてきて報告してくれました。
方正日本人公墓は日中関係の微妙な状況を反映しているかと思います。どうぞ不十分なところもあるかと思いますが、お聞きいただければ幸甚で。ご参加いただければと思います。
なお、国際善隣協会は国際善隣会館(港区新橋1−5−5 8階建てのビル)にあり、五階の会議室で行います。
電話は03−3573―3051 分からなかったら事務局のこの電話番号でお聞きください。
大類善啓 (国際善隣協会、東北委員会委員長)
090−2768―3338
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