この日まで町選管には問い合わせもなく、立候補の噂すら聞かれず、選管職員は「残念としか言いようがない」と顔をしかめた。 立候補者が誰もいない選挙は県内でも極めて異例で、町選挙管理委員会は「少なくとも平成以降では前例がない」と驚く。
今年11月には議員7人が新型コロナウイルスに感染するなどして、出席議員数が足りず流会となったばかりなだけに田村俊二議長は「欠員が補充されなければ審議にも影響しかねず、由々しき事態だ」と危機感を募らせる。
かつて企業城下町だった同町は人事異動に伴う社員の移住が多く、歴史的にも政治への関心は低い。今年7月の参院選の投票率は52・86%(県内平均54・51%)で近隣の山北町(72・96%)を20ポイント下回った。町議選は04年にも定数18に17人しか立候補せず定数割れで無投票となったことがあり、2年後に欠員補充のために行われた再選挙も候補者1人で無投票に終わった。有権者の反応は「さみしいけれど仕方がない」「今の欠員のままでもいいのでは」と意外と素っ気なかった。
一方で町村議会議員のなり手不足は全国的な課題となっている。現役議員からは「町民からは議会が機能していないと見られて責任を感じる」とため息が漏れた。また、事情通は「これまでも議員の立候補が少ないため、期数の少ない議員に雑務が集中する。兼業しないと生活ができないが、古手の議員のように農家や商店ということもない。若手、女性でも仕事を辞めてまで立候補することがしにくいのでは。」との声がある。
公職選挙法では、国政選挙や県議選などとの「便乗選挙」ができないため、町議会はこのままだと、2024年9月の任期満了まで欠員状態が続くことになる。
参照:神奈川新聞社(12/7)
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