米国は医学や、医療、医薬品、医療機器などで世界一の水準にある。米国企業が開発したレムデシビルをコロナ治療薬として世界で最初に承認した。
しかし、医療用品や後発薬の原薬の多くを中国に依存していることが明らかになり、米国内で生産する動きが起きている。
中国はすでに米国に次いで、世界第2位の医薬品生産国で、日本の4倍の規模だ(1位米国1818億ドル、2位中国1625億ドル、3位アイルランド480億ドル、4位日本388億ドル、2018年の付加価値額)。
中国は医療分野を「中国製造2025」の重点分野に指定して、国際競争力の強化に力を入れている。
現在、コロナウイルスのワクチンや治療薬、治療法の開発を進めているが、開発に関する生命倫理基準が日米欧に比べ緩いと言われている。その結果として、これらの開発が日米欧より先行する可能性もある。
医療用品では世界一の生産国であり、医療機器も数年で米国に並ぶ勢いだ。
リーマンショックの際に、中国は「内需拡大策」を打ち出し、鉄鋼などの生産能力を一気に拡大した。低価格の中国の鋼材が輸出され、他国の鉄鋼業を弱体化させ世界を制覇したことと同じことが、医療用品などの分野で起きる可能性がある。
医療分野は米国が世界を制覇してきたが、中国は米国の医療覇権をも崩そうとしている模様だ。
GDPで追い抜く時期
2030年頃に早まる可能性
米国はコロナの収束の時期が見通せず、経済は、現状では世界恐慌以来の不況が数年続く可能性がある。
中国は輸出に依存する経済なので、世界経済の不況の影響で中国の成長率は従来よりは低下するだろう。だが、不況が長期化しそうな米国と比べると、有利な状況が続く。
IMFによれば、2020年、2021年の成長率は、米国は−5.9%、4.7%、中国は1.2%、9.2%とそれぞれ予測されている。これまでGDPでは、中国が2030年代央に米国を追い抜くと見られていたが、米国より高い成長率のため、2030年頃に追い抜く可能性が出てきた。
出典:ダイヤモンド・オンライン(6/2)
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