李明博大統領の際には、石原都知事・野田首相の竹島国有化の流れの中で、李大統領が突然に島に上陸した。事態はエスカレート、ソウル日本大使館前のみならず米国内での慰安婦像設置など、日韓関係が悪化した。こうした中での朴政権の出帆となるが、新たな日韓関係の行方はどうなるのか。東アジア初の女性国家元首となる朴槿恵氏(61)の人物像について探った女性記者(水沼啓子)の記事があったので、一部紹介したい。
●両親への深い敬慕と公約の実施を確実に
朴氏は非業の死を遂げた両親をもつ。母親の陸英修(ユクヨンス)さんは朴氏が22歳の時に凶弾に倒れた。父親の朴正煕(チョンヒ)元大統領が暗殺されたのは27歳だった。以後、父親のかつての側近たちの政治的裏切りを数多く目の当たりにし、「なかなか人を信用しない」性格(政党関係者)といわれる。一方で、国会議員に初当選した1998年の補選以来、同じ補佐官や秘書官らが朴氏を一貫して支えている。一度深く信頼すれば決して捨てることはなかったという父親の用兵術に通じるものがある。
朴氏の両親への敬慕の念は深い。以前インタビューで尊敬する人物を質問すると、「父母を除けば、(大英帝国の礎を築いた。未婚)エリザベス1世」とわざわざ断りを入れたほどだった。母親からは、責任感を持ち謙虚で誠実に生きることを教えられたとされる。
母親亡き後およそ5年間にわたり、ファーストレディー役を務めながら、父親の傍らで学んだ。朴元大統領は日本の陸軍士官学校を卒業している。父親からは、日本に対し肯定的な話も聞いていたはずだ。
反日一辺倒だった盧武鉉(ノムヒョン)前大統領が「対日外交戦争も辞さない」とまで宣言し、日韓関係が最悪だった2006年3月、朴氏は周囲の反対を押し切って日本を訪問している。
その理由は「核問題など両国がともに解決すべき問題が山積していた」「韓日関係の突破口を開き、日本に変わるきっかけを作るべきだと考えた」(自叙伝)。自分の信念に従い、行動している。
朴次期政権下で日韓関係の好転を期待する声が日本で上がるのも、こうした背景がある。 だが、韓国では“親日独裁者の娘”というイメージがつきまとう朴氏にとって、対日問題には慎重にならざるを得ないというのが多くの専門家の見方だ。
また、朴氏は06年に当時の小泉純一郎首相に会った際、首相の座右の銘「無信不立(信無くば立たず)」を取り上げた。今年1月、安倍晋三首相の特使にも、この同じ論語の言葉を持ち出したという。
この頃の政治家は、テレビ映りも気にして整形をしたり、スピーチライターによって巧みな演説を準備する。しかし、みんなの求めるのは政策の実現だ。朴氏には、初の女性元首として大きな期待がかかる。
参考:
産経ニュース(2013.2.21)
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