私たちのまわりには、無料アドバイスをしてくれたり、私たちに代わって決断を下してくれたりする人がいやというほどいる。こういう人たちの特徴は成功とは縁がないということだ。しかし、たとえこれらのおせっかいな人たちが幸せな成功者であったとしても、彼らに決断を代行してもらうことは得策ではない。
その理由は三つある。
第一に、あなたの人生をいちばんよく知っているのはあなた自身だということである。あなたが抱えている問題に対処するには、他人の解決策よりもあなたの解決策のほうが適切であることが多い。
第二に、もし他人があなたに代わって決断すると、物事が他人の思うように展開し、あなたの望んでいることが得られなくなる恐れがある。
最後に、といってもこれがいちばん重大な理由なのだが、あなたの人生を他人の決断にゆだねてはいけないのは、他人に決断を代行してもらっていると、自分で決断する習慣が身につかなくなるからだ。
もちろん、他人のアドバイスに耳を傾けることは大切である。
しかし、だれのアドバイスを聞き入れるにせよ、あなたのとった行動の結果は最終的にあなた自身の人生に返ってくることを忘れてはいけない。あなたの決断が完璧であるとは限らないが、いつも他人の判断ばかりに頼らずに、自分でまちがいを犯しながら何かを学びとるほうがいい。
小林正観さんは「頼まれごとがある人生は幸せだ」という。物理的に無理なものや、お金が絡む問題は別にして、「頼まれごと」は基本的に、すべて引き受ける。頼まれごとをずっと引き受けていくと、自分が思わぬ方向に向かって進んでいくのがわかる。それによって進む方向が、自分の「使命」だともいえる。たとえ頼まれたことだとしても、引き受けたのは自分自身だ。だからこそ、「自分で考え、自分で決める」。つまり、人のせいにはできない、ということだ。
当たり前のことだが、自分のおなかが減ったら、食べるのは自分だ。他人が代わりに、いくら食べてくれたとしても、自分のおなかはいっぱいにはならない。アドバイスも同じで、どんなに素晴らしいアイデアをもらったとしても、行動するのは自分だ。他の人がそのアイデアで、成功したとしても、生い立ちも違えば、性格も、環境も全く違う自分がうまくいくとは限らない。
というより、ほとんどが失敗する。「自分で考え、自分で決める」という自分の責任で成すということに他ならない。
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