何しろ、手塚治虫先生がデズニー漫画に感銘を受けて、漫画の虫になってから、漫画革命が起きて、隣の柏市はマンホールに『ベルサイユの薔薇』で飾るという状況です。佐倉市では『弱虫ペダル』の聖地だと言われて漫画家のお家があることが知られており、自治体が特別サイクリングコースに力をいれているということです。
アニメではないですが、サンリオのキティーちゃんもカワイイ文化を象徴するキャラクターになっているし、もうひとつ地方のゆるキャラからビッグヒットのくまモンも、漫画文化の派生形でしょう。さらに、キャラクターが愛されているのは、ピカチュー、スパーマリオ、アンパンマン、そして、鉄腕アトムはその走りでした。
さて、少女漫画のレジェンドは『王家の紋章』です。もうエンドレスのループに入っていて、これを上回る作品は出てこないと言われています。なにしろ、1976年10月号より連載開始から、現在も連載継続中。細川智栄子先生(1935生)と芙〜みん先生(実妹、5歳下)にとっての「王家の紋章」は終わりのない物語とし、生涯描き続けることだけを宣言し、休刊を挟みつづ、ファン羨望の連載を続けています。
2021年8月5日から10月14日まで、本作の45周年を記念して複製原画展「王家の紋章ミュージアム」が帝国ホテルプラザ東京にて開催されました。2016年8月、ミュージカル化され、帝国劇場上演、翌年にも再演され、2021年8月-9月に再々演なのは、ファンが途切れない人気だとの証です。
浮世絵が庶民文化の代表とも考えられ教科書に紹介されているだけだったのが、今はその流れをくんでいるとの言われ方もした漫画が、世界を席巻して、平和な文化を構築したといえます。
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