イスラエル、パレスチナの争いの因縁は、歴史が生んだ「世紀の難問」…日朝韓の歴史のように独立にからんだ民族問題など等で複雑だ。
1995年にイスラエルのラビン首相が和平に反対するユダヤ教過激派に暗殺され、いよいよ解決の糸口すら見えなくなっている。1996年にはハマスなどによる自爆テロが頻発した。和平交渉は2000年に決裂してからは、ガザとヨルダン川西岸全土で自爆テロが繰り返される第2次インティファーダが起こった。
そして、イスラエル軍とハマスの戦闘で、パレスチナ人の犠牲が連日伝えられてきて、中東各国は衝撃を受けた。サウジはイスラエルとの正常化交渉を保留。イランもパレスチナに連帯し、中東に広がりつつあった融和の機運は一気に消えた。
9月25日、ヒズボラはイスラエル中部の商都テルアビブに向け弾道ミサイルを発射したとする声明を出した。
ヒズボラはレバノンのイスラム教シーア派組織で、1980年代初頭に中東最大のシーア派勢力であるイランによって、イスラエルに対抗する目的で創設された。レバノン国で最も強力な武装勢力を握っているため、政治的影響力も持っいる。
今回のヒズボラからの攻撃に対し、イスラエル軍は迎撃したと発表。けが人の報告はないが。イスラエル政府によると、テルアビブを狙ったヒズボラのミサイル攻撃は初めて。イスラエルはヒズボラに対し、レバノン南部を流れるリタニ川以北への撤退を要求。ヒズボラの影響力が強いレバノン南部や東部ベカー高原を大規模空爆すると同時に、幹部を狙った攻撃も実施している。
軍は25日、北部作戦のため、予備役の2旅団を招集すると発表した。イスラエル北部の軍事演習を視察し「われわれは準備を進めている」と述べ、レバノン地上侵攻の可能性に言及した。レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとの戦闘激化が懸念される。軍は24日、レバノンの首都ベイルート南部を空爆、ヒズボラのミサイル・ロケット部隊トップ、クバイシ司令官を殺害したと発表した。軍はレバノン空爆を継続しており、レバノン保健省によると、25日は新たに51人が死亡、220人以上が負傷した。
参照 https://www.47news.jp/relation-n/2023120304
出典・共同25日
日本の裁判中であったカルロス・ゴーンは、日本から逃亡し故郷のレバノンに密入国した。しかし、解除した男たちは逮捕となった。その時のようにレバノンから脱出しようにも、蓄えのなくなり、幇助した者も逮捕となると分かれば、この男を助ける人間はいないだろう。
ゴーンはフランス国籍も持っているため、フランス政府は現在、『フランスとレバノン両国の国籍を持つ犯罪嫌疑者に関する引き渡し条約』という時限的な条約を成立させようと働きかけている。ゴーンがフランスに引き渡されるのではないかと言われ、それがゴーンが身の安全を計れる手段となる、彼にとっては皮肉な状況だ。
参照:「週刊現代」2023年11月25日号
2024年09月26日
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