昨秋、我孫子市議選挙において、公認された選挙チラシが投票日当日に配布された事について、新聞、ネットで「違反」ではとの報道がされたものの、市選管、市議会からは報告がないままでした。市民の中には、この対応についても反響がもたらされたが、モヤモヤしたまま警察の対応を待つのみでした。つまり、「違反」を取り扱う警察も、司法の判断を待つとなり、我孫子市議会も同様の対応でした。
そして、昨年度末(2024年3月)に「不起訴」の報告、報道がされました。その経緯を本ブログで追記(クリックしてください)します。
一方、昨年の柏市議選での「違反容疑」に対しては、柏市選管の判断は、県選管の調査に移り、その結果から議員辞職願が提出されました。そこで、候補者としての資格要件がなかった者が当選と報じられていた場合は、候補資格があった次点者が、議員資格を得るとなります。ただ、2019年の柏市議選において、次点であった候補者が、早速に取手市議選に出馬していたということで、候補者の居住先を変えていたので、次の次点者が市議(共産党)になりました。
*地方議員の欠員には、当選から3ヶ月以内の欠員であれば繰り上げ当選が行われます。その後、3か月以上の欠員は補欠選挙にて行われます。
柏市議選では、2名の新人当選者に対して、複数の市民及び市民団体から居住実態に、不服申し立てがあったと市選管の報告がされていました。
一旦は、市選管の調査で居住実態の調査で問題なしと、市HPで報告されていました。
しかし、市選管の判断にも不服の申し立てがされた為、県選管での再調査となり、1名については下記のような経過の報道がされました;
https://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/news/20240313-OYTNT50266/
それにより、柏市議会議長により2024年8月13 日付けで議員辞職を許可し、市ホームページで報告がされました。
1 氏名 小川 学(61歳)
2 所属会派 無所属の会(当選当初は”日本維新の会”→無所属)
3 議員歴 令和5年9月1日から令和6年8月13日まで
また、上記の方が2015年時点では、我孫子市議選に無所属で立候補されていました。その他、船橋市議・県議での落選者が、その後に柏市議となっています。
ネット検索で前歴が一般にはわからない時代は、市議たちのあいだでは、党の関係者や、他市の議員の口コミなどしか、落選後にも渡り歩いて立候補というのを漏れ伝わってくる程度でしたが、現在は、Web情報で、関心をもった方たちが追跡できてるのは時代の変化です。
議員になる意志の持ちようも、暮らした地元にというばかりではなくなっています。立候補するための道具立ても、ネットで簡単に発注して準備できるように具合になりました。無所属=クリーンなイメージというのも変化し、女性議員が半数を超えた議会も出てきて、少数派との固定観念、絶対保守優位というのも変わってきました。少なくとも実際に演説を聞くなどして、選挙公報だけでなく、知ろうとしないと実態は分からないものでしょう。
他方、衆議院議員や首長の選挙では、原則として繰り上げ当選は行われず、再度の選挙となります。
衆議院・参議院は、選挙後3か月以内に生じたに比例代表選挙で当選した議員の欠員の場合には欠員者と同じ政党の名簿に従い次点の候補者が繰り上げ当選します。
2023年12月4日 15:55 | 千葉日報
11月19日に投開票された我孫子市議選を巡り、2位で初当選した無所属の深井優也市議(35)の選挙運動用の法定ビラが、投票日に新聞折り込みで配布されていたことが4日、深井市議などへの取材で分かった。
深井市議は、投票日の選挙運動を禁じた公選法に違反していたと認め「法への理解が不十分だった」と謝罪した。ビラは当日1375枚が配布されたという。
深井市議によると、投票日前の11月17日に自ら新聞販売店にビラの折り込みを依頼。その日のうちに販売店からは「19日の折り込みに入れる」旨の記載がある領収書を直接受け取っていた。
深井市議は取材に「折り込み日の記載を確認したかは覚えていないが、当時は19日に配布されても違法とは思っていなかった」と説明した。19日に市選管から指摘を受け、市議任期が始まる前に自ら県警を訪れ、経緯を説明したという。
公選法129条では選挙運動期間を告示日から投票日前日までと規定。市選管も「投票日の法定ビラ配布は一般的には公選法違反」との見解を示している。
法定ビラ作成には公費負担があり、告示日から投票日前日までに市議選では4千枚の配布が認められる(承認済みシールを立候補届の日に受取る→一枚ずつ、確認をうけたチラシに貼る→新聞販売店に持ち込む)。投票日に法定ビラが折り込み配布されたことについて、市選管にも市民から「違法では」との通報があったという。
深井市議は「20代・30代で我孫子を変えよう」などとSNSも駆使して訴え、初出馬ながら2871票の得票を得た。今後については「頂いた票の重みを感じて議員の職責を全うしたい」としている。
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その後、市民からの嘆願書なども出されて、警察は選挙の「違反容疑」への扱いを司法の判断にゆだねるとしていました。
我孫子市議公選法違反容疑については、千葉地検松戸支部は、不起訴の判断としました。
2023年度末のその報告を受けて、千葉日報などの報道(4/2)がされていましたが、「違反か」との報道ほどは関心はもたれず、我孫子市議会の対応を未だ問われることがあります。
2024年08月20日
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