「バランスを崩しても踏ん張り、転倒を免れたのは、72歳の年齢では素晴らしい運動機能です」とお医者様がほめるのは、神宮球場で始球式に臨んだ小池百合子都知事のこと。自分の体を支え切り、だから都政も支えていけると評されたが、大事をとって用意された車いすで帰られたという。
公認野球規則ではマウンドの高さは25.4センチなので、実際に立ってみると思ったより高低差を感じる。マウンドはホームベースに向けて斜めになっているので、この傾斜も今回のケガの原因とみられている。平らな場所で見事なフォームを作って練習しても、フラットな場所から投げるのとは訳が違い、意外に複雑な体の動きが必要な投球動作なので、それに傾斜が加わると、一般の人がすぐに慣れるものではないのだと、いうことだ。
「年齢や体形の変化に気付かず、昔と同じような動作を取ってしまうと剥離骨折のリスクが高まります。普段から運動を心がけ筋力を維持し、しなやかな関節の動きを保つことが大切です。運動の前には十分なエクササイズを行い、体をほぐしましょう」(佐藤のり子院長)
神宮の森に魔物が住むのかもしれなは、準備運動不足の人に厳しいようだ。
2024年08月10日
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