当時の韓国で、日本文化を暗黙的に封じる機運があったと解説する。鉄腕アトム、キャンディ・キャンディ、マジンガーZなどの日本のテレビアニメは、背景や主人公の名前を変え、「倭色除去(日本色抜き)」されたうえで、韓国で放送された。
今日では一転、日本作品をそのまま楽しむ環境が整っている。中央日報によると、『SLAM DUNK』のポップアップストアは大人気を博し、「シャネルやグッチのような高級ブランドにも劣らない」ほどの行列ができたという。
韓国政府の対日政策の変化も影響している。とくに尹錫烈(ユン・ソクヨル)大統領の訪日は大きな影響を与えた。2023年の日韓首脳会談で12年ぶりの訪日が実現し、両国の外交関係を劇的に改善した。「ノージャパン」不買運動の沈静化にもつながった。良きライバルとして切磋琢磨する関係になるとの見方を示す専門家もいる。仁荷大学の李教授は、韓国と日本の対立は常に存在しているが、それは大きな問題ではないと語る。世界のほかの地域の近隣国にも見られる、一般的な現象だとの立場だ。
たとえばドイツとフランスのように、韓国と日本はスポーツなどの分野で競い合うこともあるが、それは両国の複雑な関係によるものではない、と李教授は指摘する。韓国と日本の対立は、歴史的背景や政治的問題に関係なく、一般的な国際現象として理解されるべきである、との李教授は強調する。
ノージャパンからわずか数年で到来したイエスジャパンブームを契機に、日韓の関係性に変化が訪れるかもしれない。
出典 News Shere
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