徳島市初、そして最年少市長(2024年まで)と言われた内藤佐和子市長が誕生し、注目された。ご本人の著書に『難病東大生 できないなんて、言わないで』がある。
立候補への経緯は、地元の活動に関わってきた経緯から、遠藤市政を「対話が全くできてない」と徳島県庁で行われた記者会見で批判。遠藤が掲げる新ホール整備計画や市立木工会館の課題などには具体的に触れず、「当選後に関係者と対話して方針を決めたい」と話した。
2020年3月29日、徳島市長選挙告示。同年4月5日、投開票。
内藤は僅差で現職の遠藤彰良市長を破り、初当選した。当選時の年齢は36歳0か月で、当時の史上最年少で当選した女性市長
※当日有権者数:209,983人 最終投票率:38.88%(前回比:減少6.82pts)
候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 得票率 推薦・支持
内藤佐和子 36 無所属 新 41,247票 51.24%
遠藤彰良 64 無所属 現 39,248票 48.76%
それまでの間に、2017年5月、徳島市観光協会の累積赤字が4億3,000万円に上ることが発覚の徳島市阿波おどりも争点の一つとなった。週刊誌やテレビの情報番組は、阿波おどりの共催者である観光協会と徳島新聞社の間で内紛があると騒ぎ立てた。観光協会は2018年5月に正式に破産手続が開始。遠藤は民間委託方式を導入し、2019年の阿波おどりは「キョードー東京共同事業体」が運営を担った。しかしこの年は折悪しく台風10号の影響で4日間のうち2日中止。1億1300万円強の赤字を出し、単年の赤字額は過去最大を記録。
こうした状況を踏まえ、内藤は選挙期間中、阿波おどり実行委員会が「意思決定機関として機能していない」と批判。
自ら実行委員長に就いて、踊り関係者との対話を密にしながら踊りのイメージ回復を図ることを公約に掲げた。
徳島市阿波おどりの有名な3つの連の内、遠藤との確執があった「阿波おどり振興協会」は市長選で内藤を全面的に支援した。
他に、「阿波おどり振興協会」「徳島県阿波踊り協会・徳島支部」「徳島県阿波おどり保存協会」がある
また、市議のうち4人が選挙で内藤をバックアップした。岡孝治市議は遠藤に対し、「大罪を犯している」として不信任決議案を提出したことがある。「不可解かつ卑劣な」遠藤市政と公言してはばからない黒田達哉市議。日本維新の会所属の2人の市議。
その出馬準備の間、内藤は自由民主党徳島県支部連合会会長の山口俊一や自民党衆議院議員の福山守らの支援を受けて立候補。
他方、遠藤市長は自民党衆議院議員の後藤田正純が選対本部の全体を取り仕切り、徳島市議会の自民党議員の半数が遠藤を推した。
「石破派同士の代理戦争」とメディアは報じた。
それが、期目の選挙を控えての2023年9月4日夜、自身のX(旧ツイッター)で、半年後の4月の市長選へ出馬表明。
ネット上での一方的な表明の仕方に批判の声が上がった。同月6日、市議会定例会で改めて立候補の意向を表明したが、議会後、報道陣の取材を拒否した。
17日、毎日新聞徳島支局長の井上英介は「支局長からの手紙 拝啓内藤佐和子様」と題する記事を配信。「政治家を支持したり反対したりする市民は一部であり、そうではない多数派の市民の人々に『取材拒否』はどう映るのでしょう」と投げかけた。
2024年3月9日、徳島市長選挙の立候補予定者による公開討論会が徳島県郷土文化会館で開かれるが、内藤は当日になって「38.8度の発熱があり、体調不良」として欠席した。前市長(1期)の遠藤彰良と元衆議院議員(3期)の福山守の二人だけで討論会となる。内藤の体調を懸念する声が味方の市議から上がった。同年3月12日午前、立候補の手続きに必要な書類に不備がないか確認する事前審査が市役所で行われ、内藤、遠藤、福山の3陣営が審査を受けた。
ところが、同日夜、内藤が一転して、市長選に立候補を断念する意向を周辺に伝えたことが報道となった。支援者の市議の一人はメディアの取材に応じ「青天の霹靂だ。みんな再選に向けて一生懸命手伝っていたのに、周りに相談することなく勝手に不出馬を表明した。みんな激怒している」と答えた。
同年3月13日午前8時台にXを更新。「共産党やリコールの会が推す遠藤さんがいいのか、国会議員を3期務めた福山さんがいいのか、を市民が選ぶ選挙としてほしいと思います」と述べ、出馬断念を報告するとともに遠藤への敵意をむき出しにした。11時頃、記者会見を開き、正式に不出馬を表明した。
同年3月19日、市議会は2024年度一般会計当初予算案など計44議案の採決を行い、全議案を可決、同意し閉会した。
市長派の会派「朋友会」の森本聖子は採決を前に行われた討論で「内藤市長の思い描く市の未来に期待を寄せ、この4年間応援してきたが、予算審議中であるにもかかわらず唐突に不出馬を表明したことは、提出者としての責任放棄、議会軽視と捉えられても仕方がない」と述べた。議案には賛成したものの、「遺憾であり、非常に残念」と内藤を批判した。
閉会後、内藤は記者団の取材に応じ、「(責任放棄などの)指摘はあたらないが、応援してくださった皆さんには申し訳ないという思いもある」と述べた。
出典 Wikipedia配当佐和子氏の経歴:
2003年(平成15年)東京大学文科三類に入学したが、文科一類を受験し直して再入学。東大に在学中の20歳の時、神経を覆う髄鞘が壊れて剥き出しになる難病(特定疾患)多発性硬化症発症。
2005年、家業の機械製造会社、株式会社応神鉄工の取締役に就任。
2009年、東京で暮らす徳島県出身の学生らと「徳島活性化委員会」を結成し、代表に。
2010年(平成22年)法学部第3類(政治コース)卒業。徳島県に帰郷、観光、まちづくり、男女共同参画など、徳島市や徳島県の多くの重要課題の審議会に審議委員を務めた。
2013年から約7年間、四国放送(JRT)の情報ワイド番組『ゴジカル!』の月曜コメンテーターを務めた。
2019年、徳島県が制作し、三好市出身の蔦哲一朗が監督した短編映画『AWA TURN(仮)』に同名の主人公「サワコ」役で出演。息子の内藤大世も同名の「タイセイ」役で出演した。
2020年1月10日、徳島新聞などで立候補する意向表明。1月15日、正式に出馬表明。
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