かつて、娘を片付けるなどと言い、跡継ぎ長男の嫁が同居するというパターンが一般でして、お家を増築して一緒に住むなどもありました。核家族化が一般的になり、今は生涯シングル世代も増えて、都心、もしくは都内に通える近郊に、それなりの収入がある女性がマンションを購入するケースも増えています。親元を離れない、30代過ぎの子ども達も現代の現象で、花嫁修業という嫁入り前の娘を働きに出すのを控える体裁もなくなった上に、ニート、派遣という言葉もわざわざ言わなくなっている。結婚して、家族を持ち、持ち家を持って車を買うのが世間並みという発想もなくなって、コンビニで食事を買い、オークションで他者のものだった品を売り買いする、またはシェアリング、持たない意識というのも高まっている。子どもを持たないで、ペットと旅をするのもオシャレな選択に受け入れられている。多様性は、性差、生き方、国籍までも問わなくなっている。
さて、日本の一戸建ては、木造の建築が多く、地震の多発する我が国では建物の価値は、法律で20年で償却と考えるため、建物の資産価値が大きく下がります。しかし、築20年以降は土地の価格のみのため落ち着いて、都内、近郊では上昇、または横ばいとなります。
一方、鉄筋コンクリート造のマンションは、一戸建てに比べると建物の価値の下がり方が緩やかで、築40年くらいまでは資産価値が一戸建てを上回りますが、その後は、マンションよりもの方が、土地所有区分の面積が狭いため、土地の面積を広く所有する戸建ての方が資産価値は高くなります。つまり、買い替えをせず住み続けた場合の資産価値は、一戸建ての方がおトク。
また、戸建ての場合、駐車場代はかからないが、建物の修繕にまとまったお金が必要になります。
マンションの場合、駐車場代は払い続け、共用部分の修繕費は積み立てで計画的に貯めており、さらに大規模改修工事費を募ります。月々の管理費などもあります。
家は一生一度の買い物である場合も多く、個人の経験値が働かないことでもあり、予想がつかない災害に見舞われることもあります。賃貸との比較も合わせ、一生持たない賃貸派は一生借り続けられる収入を兎も角も維持し続ける覚悟が要ります。戸建ては、DIYの知恵と技量があれば、上手に対応していけるかもしれません。日本は、地震大国で被害に補助はでますが、米国と違い、震災、失業でも住宅ローンの免除にはなりません。
2024年05月23日
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