ヤング教授が「FLiRTは米国の下水道で初めて発見されたが、正確な起源は分からない。FLiRTは米国はもちろん、国境を越えて国外にまで広がっている」と語ったことが報道された。同教授は米疾病予防管理センター(CDC)のデータを引用し、「KP.2」というFLiRTの一種が米国国内の新規感染の25%を占めていると説明した。CDCによると、発熱や悪寒、咳、呼吸困難、筋肉痛や体の痛み、頭痛、喉の痛み、鼻水、吐き気や嘔吐、下痢、味覚または嗅覚の喪失などの症状が現れることがあるという。
KP.2はこれまでの亜系統より感染力が強い可能性もあるが、さらに危険性が高いかどうかを判断するには時期尚早とみられている。
ヤング教授は「この亜系統の拡散を引き続きモニタリングしなければならないが、現在は検査を行うことが非常にまれで、難しい状況だ。新たな変異ウイルスの拡散や免疫力低下は高齢層や免疫力が低い人などの脆弱層にとって懸念すべき問題だ」と指摘した。
その上で、「FLiRTにより今年の夏、新型コロナウイルス感染症が再流行する恐れがあるという懸念が高まっている。今後数カ月間、変異ウイルスによって小規模感染が拡散する可能性がある」と話した。
だが、ヤング教授は「現在使用可能なワクチンでも変異ウイルスをある程度予防できる」としている。
そして、「現在使用可能なワクチンは新たな変異ウイルスを完璧に防ぐことはできないが、追加接種をすることにより、ある程度の予防効果が得られるだろう」と述べた。
この変異ウイルスが感染した場合の症状は、従来のオミクロン株亜系統の症状と似ている。
ヤング教授は、体の具合が悪い時は検査を受け、陽性になった場合は家にいるよう呼びかけている。
朝鮮日報パク・ウニョン記者(5/10)
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