この事態を米メディア「デンバー・ガゼット」は「ショウヘイ・オオタニショーへようこそ」と表現し、「MLB史上最大のFA契約金総額7億ドル(当時レートで約1015億円)の男は、どの都市でも大観衆を魅了する」としながらも、あまりの人気ぶりにチームメートも気をもんでいることを紹介した。
そこで、ドジャースのチームメートはどんな気分で大谷のメガスターダムを間近で見ているのかを、同僚のエンリケ・ヘルナンデス内野手(32)に取材したところ「ちょっとかわいそうだね。彼は野球場以外での生活がほとんどない。ビートルズの一員になったようなものだ」とおもんぱかったという。
ザ・ビートルズの来日コンサートは、旋風を通り越した台風扱いの1966年、6月だった。ものものしい警備で羽田に降り立った彼らは、ファンの凄まじい熱狂ぶりに、事故でも起きたら大変だと厳重な警備態勢で、4人にも外出を控えるようにとの厳命が下っていたという。それでも、メンバーだったジョンレノンは、初来日のその時に骨董屋周りを楽しんだとの証言があるようで、どうも日本女性のオノヨーコと出会う前から、東洋への関心は高かったようだ。その後、英国に戻ったときに出会い、再婚同士だったが結婚したのだった。日本にも家族で滞在して、軽井沢、箱根に痕跡を残し、その思い出が今も語られている。
1956年3月から毎週定期的に発表されきたBillboard 200での記録は、米国ばかりでなく洋楽人気の指標にされるようになって、ショービジネスの世界で、一つの権威となっている。そうした過去60年間に米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”(2024年3月2日付)でトップ10入りした週数が通算で最多はザ・ビートルズだった。
それも、テイラー・スウィフトによるアルバムが、ついに長い歴史を破って新たな最多記録を樹立した。
1963年8月17日付のBillboard 200のチャートでモノラルとステレオのアルバム・チャートを統合して以来、スウィフトは、32枚のアルバムで合計382週トップ10入りしていた英国の4人組ザ・ビートルズを抜いて、女性一人でトップ10入りした週数が最多記録となった。米国が世界のヒットチャートを牽引して憚らなかったのが、英国のグループによって変化し、それを抜く一人の米国の若き女性シンガー・ソングライターが現れた。偉大な記録とは、打ち破るためにあるとも言えそうで、次なるスターがマッチョでないバレリーナ風情の女性シンガーなのだから、これからも興味がつきない。
スウィフトは、セルフ・タイトルのデビュー・アルバム『テイラー・スウィフト』が2007年11月24日付のチャートで26位から8位に上昇した際に、初めてBillboard 200でトップ10入りした。スウィフトのトップ10入りアルバムのうち、最も多くの週数を記録したのは68週を記録した『ミッドナイツ』で、『1989』(60週)、『フィアレス』(58週)、『ラヴァー』(54週)、『フォークロア』(30週)と続く。最新のBillboard 200で、テイラーは3作をトップ10に送り込んだ。これによりトップ10入りした彼女の16枚のアルバムを合計すると、トップ10入りした週数は累計384週となった。最新のチャートでは、過去に首位を獲得した3作『1989(テイラーズ・ヴァージョン)』『ラヴァー』『ミッドナイツ』がそれぞれ6位、7位、9位につけている(これら3作は同じ週にトップ10入りしているが、合計で3週としてカウントされる)。
他方、ザ・ビートルズが初めてBillboard 200でトップ10入りを果たしたのは1964年2月8日付のチャートで、この時『ミート・ザ・ビートルズ』が92位から3位に急浮上した。彼らが最後にBillboard 200でトップ10入りを果たしたのは2022年11月12日付のチャートで、1966年にリリースしたアルバム『リボルバー』のデラックス・エディションが再びチャートインし、4位となった。トップ10入りの週数が最も多いザ・ビートルズによるアルバムのトップ5は、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(35週)、『アビイ・ロード』、『ア・ハード・デイズ・ナイト』(それぞれ28週)、『ミート・ザ・ビートルズ』(21週)、および『ザ・ビートルズ1』(20週)となっている。
スウィフトとザ・ビートルズに続く、1963年8月以降でトップ10入り週数が最も多いアーティストは、ザ・ローリング・ストーンズ(309週)、バーブラ・ストライサンド(277週)、およびドレイクとマライア・キャリー(それぞれ233週)となっている。
【関連する記事】
- メガソーラー設置が増えることへの危惧
- 成功の秘訣、成功すると自覚すること
- 朝ぶろで、認知症予防
- Camelot by J Andrews & R Barton
- 生まれは違っても
- 高齢者への対応
- 地盤改良; 新湖北消防センターの土質を見る
- セブン&アイ ホールディングス
- 誰でも、転倒の危険はある
- トランプ大統領への反応
- 意外と難しい「自分で考え、自分で決める」
- 2025年3月議会、6日の午後に質問
- バチカンでの教皇選挙:コンクラーベ
- 朝廷と和歌の歴史
- Deepseek いつか来るべき相手
- 「そんなこと言ったっけ」ともいう米大統領だけれど
- AIが戦争に加担、どうなる
- 明日の時代を創るために知る、歴史の重み
- ◆NTV系ドラマ撮影「エキストラ」募集の件
- 女の一人暮らし