ダイヤモンド社が発行した「全国693都市ランキング1999」の中で、「暮らしやすさ」「豊かさ」「成長度」の3項目すべてが平均以上のベストシティに選ばれている。また、日経パソコン誌が全国自治体の行政情報化の進展度を調査した「e都市ランキング2005」で、兵庫県西宮市に次いで全国2位の高評価を受けている。
市南東部の黒石地区にある正法寺は日本一の茅葺屋根で有名な古刹で、国の重要文化財に指定されている。黒石寺も東北地方最古の寺院で、みちのくの奇祭・蘇民祭などで知られる。市東部の羽田地区では、江戸時代から続く伝統産業の鋳物である南部鉄器が有名。
また、星ガ丘町には日本の天文学で重要な役割を担った緯度観測所(現・国立天文台水沢観測所)がある。明治32年には世界に6箇所建設された国際緯度観測所の一つとして、水沢に緯度観測所(現国立天文台水沢VERA観測所)が開設された。初代所長である木村栄がZ項を発見した功績により、水沢緯度観測所が国際極運動観測事業の中央局となり、Mizusawaの名が世界に知られた。
明治以降は、県南の中核都市の一つで、商工業が盛んな地域として発展。現在でも旧侍町には多くの侍屋敷が残り周辺の歩道の整備などに力を入れている。
戦後も盛岡市に次ぐ商業都市として発展してきたが、90年代のバブル崩壊後は中心市街地が郊外の大型店出店などの影響により衰退している。
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