小林正観さんは、自分への賞賛が50%あるとすると、自分への批判も50%あるという。
そんなに多くの批判はないだろうと、思ってしまうが、批判は人数比ではなく、エネルギーの総量。
つまり、批判者がたった一人だったとしても、その人のパワーが全体の50%に匹敵するということ。
そして人は、この50%と、50%の割合のときが成長できるときだという。
その批判者は、外部の人である場合もあるし、家族や身内、親しい友人という内部にいる場合もある。
特に、身内の批判や反対のパワーはとてつもなく強い。
しかし、人はまわりから、ほめて欲しくてたまらない習性がある。
認めて欲しい、理解して欲しい、賞賛してもらいたいという「承認欲求」だ。
だからこそ、誰からも好かれるということは不可能だ、ということを深く認識する必要がある。
賞賛と批判は半々、ということを胸に刻むことだ。
小林正観さんは、次のようにも書いている:
なぜだかわからないが、自分が相手を嫌っていることを相手にわからせようとする人がいる。そんなとき、たいていそれは自分のせいだと思い、どうしたら相手の気分をよくすることができるだろうと悩んでしまう。
そこで必要なことは、こう自分に問いかけることだ。
「他人が私のことを好いていないからといって、なぜ私は自分を変える義務があると思ってしまうのだろうか?」
他人が自分のことを好いていないという問題を解決する方法は、他人に好いてもらうために自分を変えることではない。
真の解決法は、だれからも好かれることは不可能だし、またその必要もないということを理解することなのだ。
《無理をして人から 好かれようとしない》
【関連する記事】