2024年から始まる新NISAを利用した積立投資が話題になっています。生活の仕方も多様化して、しかも昨今のインフレによって家計の支出が増加していることも加味しなくてはなりませんので、老後(65歳)までに準備できる金額の目安として参考に出来る情報をご紹介します。
総務省統計局の「家計調査報告」によると、2022年(令和4年)における「65歳以上の単身無職世帯」も多くなり、家族をもたない40〜50歳代のシングルであれば、月3万円または5万円を積み立てた場合のシミュレーションをしていますので、ご自身の年齢に合わせて参考になるかもしれません。
平均的な65歳以上の主な収入源である「年金」を含めた実収入が13万4915円で、それに対して支出は15万5495円であることがわかります。
毎月「2万580円」が不足する形となるため、単純に計算すれば1年間で24万6960円、20年間で493万9200円を貯蓄などから切り崩さなければなりません。
新NISA「つみたて投資枠」の年間投資枠は120万円となっており、毎月10万円まで積み立てることが可能です。
投資対象商品は「金融庁の要件を満たす投資信託」に限られており、保有コストや手数料が異常に高い商品などを購入してしまう心配はないでしょう。国内外の株式や債券に積立・分散投資した場合の収益率は、20年間の長期保有なら年率2〜8%に収れんしています。あくまでも過去実績であり、今後についてはわかりませんが、保有期間が20年なら元本を割れる可能性が低下している傾向にあることがわかります。
月5万円なら、15年間の積み立てで約1227万円、25年間の積み立てで2500万円以上を準備することが可能です。
月3万円なら、15年間の積み立てで約737万円(うち運用益約197万円)、25年積み立てで運用益が約636万円となり、元利合計で約1536万円を準備できる試算です。
そうすると定収入がなくなる辺りの毎月「2万580円」が不足を補うことが出来そうな試算がされます、情報としてご活用ください。
参照 LIMO
※LIMO編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。
その際はLIMO{暮らしと経済メディア」内でご確認ください。新NISAの投資枠1800万円全額、投信への積み立てで埋めていい。でも、新NISAに関しては『投資枠は早いタイミングでできるだけ埋めるべきだ』という見方もありますが、現金や預金など手元資金は一定程度必要ですし、若い人なら保険だって加入すべきでしょう。無理をして投資ばかりに充てる必要はないです。やっぱり何かあった時に備えて、それなりのまとまった額はすぐに引き出せるようにしておきたい
定期預金の積み立てのほか、厚生年金や国民年金といった公的年金に上乗せできる「個人型確定拠出年金(イデコ)」、個人事業主や中小企業向けの退職金積み立て制度「小規模企業共済」なども並行して続ける選択もありだ。個別株への投資もNISAとは別枠で保有する。NISAを利用しないのは、同じ年に得られた利益から損失を差し引ける「損益通算」や「繰越控除」ができないことが大きい。現在は国内の主要企業を中心に10〜15銘柄を持って運用している。
2023年09月26日
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