全国市議会議長会によると、全国最高齢は静岡県熱海市議会の山田治雄市議(95歳、7月1日亡)でした。山田議員は1975年(昭和50年)5月の熱海市議選で初当選、12期47年間にわたり、市議を務め、議長なども歴任。今年6月に行われた熱海市議会でも一般質問に立つなど、土石流災害に見舞われた伊豆山地区の復興に関する質疑。ご家族の話では、山田議員は6月29日に体調を崩し、入院をしていましたが、7月1日未明に亡くなったという。
我孫子市議会では、28歳で当選して13期目(50年表彰)の方がいるほか、最高齢は87歳の男性議員だ。これまで、女性市議から県議になったケースが2件あり、この点は県内でも注目であり、一時期は女性議員が4割を超えて全国トップクラスに多かった。しかし、現在は2割の5人となっている(公明党2名、維新1名、無所属2名)低迷気味だ。
近隣の白井市では18人の定員に対し、4月の選挙で10人の女性が当選、割合は55点6%で、全国の自治体議会でトップとなっていた。東京都杉並区、埼玉県三芳町などでも女性議員の数が男性議員を上回った。
白井市では、千葉県内で初の女性市長が誕生した(但し、北総線の問題に絡むことで、女性議員からの突き上げが多くなり、2年辞職。)のであったから、女性議員の活動は北総線の値下げという悲願によって、住民の意識を活発化させたところがあった。
高度成長期に企業で働いた男性は、経済や道路の問題などに目がいき議員になるケースが多いが、女性の場合、子育てや教育、介護、福祉について身近な問題として改革したいという生活経験に根差した意識があり、現代の日本社会に有益な視点をもつ。男女双方の視点でお互いに補完し合いながら、市の施策をいろいろチェックして、市のいいところを引き出し、無駄なところを削除しながら良いまちづくりを一緒になって取り組んでいくことが大事だ。
議会は、社会や地域のルールをつくる機関であり、多様な人たちが対等な関係でさまざまな観点から議論を重ねて、誰もが住みやすい環境を整備していく大切な議論の場だといえる。古い意識を変えて、まちづくりを皆のものにしていくには、女性たちが立候補するステップが必要なのかもしれない。白井市では、市の審議会委員に女性が半数を占めているのは当然の状況にもなっているのも要因だとされる。
世界経済フォーラムが6月21日に発表した世界各国の男女間の平等について調べた最新の報告書では、日本は政治参加の分野で格差が大きく、調査対象となった146か国中125位となり、去年の116位から後退した。国会の女性議員の割合はなかなか増えないものの、今年の統一地方選挙では、女性の躍進が見られたので、政治は地方から変える時代になってきた。今週末の柏市議選挙のゆくへが注目される。
参照 NHK千葉放送局(6/22)
2023年08月04日
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