もともと「セレンディップの三人の王子」という5世紀のセイロン、インド、ペルシャの王朝の壮大な物語から生まれた言葉だった。
上手くいかないと思った事象の中に成功の要因があり、あきらめず 、見落とさずに探し出せば成功や大発見につながる、という人生訓のように言われることも多い。
セレンディピティーをつくり出すための2つのヒントがある。
1. 感謝の心を込めて人びとに微笑みかける。
セレンディピティーを引き寄せるうえで、感謝の心はきわめて重要だ。人と会うときは微笑みながら迎え入れよう。次に誰かと会うとき、幸せな偶然が待っているかもしれない。
2. 純粋な気持ちで人びとを助ける。
毎日、人びとを助けることで、幸せな偶然をたくさん経験することができる。人びとの役に立つと、相手の人生に力を与え、そのエネルギーが自分の人生に戻ってきて、素晴らしい機会をもたらす可能性があるからだ。
感謝と謙虚さ、そして、利他の心を持つことが、苦労があっても乗り越えられて、結果よければ、総てよしとなる。
セレンディピティに出会うための「きっかけ」は多いほどよい。たとえば、名刺交換のとき、名刺に共通の話題になりやすいワードがちりばめられていること。自己紹介のとき、共感されやすいような「趣味」や「最近の関心事」、「感動したこと」、「読んだ本」、「見た映画」などを伝えること。
「この人はちょっと面白いな」「話してみたいな」と思わせる「きっかけ」となるワードをできるだけ多く出すこと。たとえば、ダメ元で憧れの人、つながりたい人に、メールを送ってみる。また、X(旧ツイッター)、インスタグラム、フェイスブックなどを使って、ブログや最近の活動、あるいは近況報告など、自分の関心のあるテーマをきちんと伝えること。
ただ単に、セレンディピティが起こることを夢見て待っているだけでは、セレンディピティは起こらない。これは運を引き寄せることと同じで、「よき偶然」が起こりやすいように、どれだけ多くの種をまいたか、が大事だということ。
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