処理水は、汚染水を多核種除去設備(ALPS=アルプス)で浄化処理し、トリチウム(三重水素)以外の放射性物質の大部分を取り除いた水だ。トリチウムを含む廃水は通常の原発の運転でも発生し、基準値以下に薄めて海などに流すことが国際的に認められている。
このため政府は2021年4月、処理水を海洋放出する方針を決定し、IAEAに放出計画の安全性に関する調査を要請した。
東電の計画では、処理水は放出前に大量の海水で100倍以上に薄め、トリチウム濃度を国の排出基準の40分の1未満にする。その上で沖合1キロ・メートルの海底トンネルの先端から放出する。放出は今夏にも始まり、30年程度かかる見通しだ。
同原発の貯蔵タンクで保管されているが、来年前半にはタンクが満杯になる見通しで、廃炉作業に支障をきたす。 放出設備の工事は6月26日に完了した。原子力規制委員会は今週中にも原子炉等規制法に基づく使用前検査の終了証を交付する予定で、放出に向けた設備上の準備は全て整う。
出典 読売新聞(7/4)
韓国政府当局者は5日の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所の「処理水」の海洋放出を巡り妥当性を認めた国際原子力機関(IAEA)の報告書について、内容を「尊重する」と述べた。
そうした中で、6月に読売新聞が中国の複数の原発から周辺国に通知されることなく、汚染物質であるトリチウムが海に放出されていると報道した。
そのトリチウムの数値は、最大で福島の処理水の約6.5倍にのぼるという。この報道は当然、韓国でも伝えられたものの、韓国野党「共に民主党」は姿勢を変えることなく相変わらず、日本を非難する発言を繰り返しているのだから呆れかえるばかりだ。
いまだに韓国国内では、なんでもかんでも「反日」に結びつけて騒ぎ立てる勢力がいるという現実から目を背けてはいけない。
読売新聞
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