アフリカ北東部スーダンで、戦闘状態となってきたことから、日本政府は24日午後、在留邦人の退避に向けた輸送活動を開始すると発表した。アフリカ北東部スーダンで戦闘を続ける正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」が午前0時から72時間の全国的な停戦を実施することで合意した。ブリンケン米国務長官が24日発表した。政府は21、22の両日に自衛隊機計3機を日本から派遣。日本時間23日未明までにジブチに到着していた。自衛隊機はC130輸送機とC2輸送機、KC767空中給油・輸送機で、邦人退避を担う自衛隊部隊や機材も運ばれていた。
アフリカ東部ジブチに待機しているC130輸送機とC2輸送機などの自衛隊部隊を、調整が整い次第スーダンに派遣する。松野博一官房長官が24日午後の記者会見で明らかにした。
岸田文雄首相は同日午後、自民党役員会で、武井俊輔外務副大臣をジブチに派遣したことを明らかにした。
松野氏は、スーダンに滞在している日本人約60人について現地の状況などを踏まえながら、対応しているとしたが、どのように退避するのかについては「安全に関わることであるため、お答えは差し控える」と述べた。
松野氏は「現地の状況が明らかになる中で発表できることは発表していきたい。引き続き、関係省庁で緊密に連携し邦人の安全確保・退避を含め、関係各国とも緊密に連携しつつ、在留邦人の安全確保に万全を期す考えだ」と強調した。
松野氏によると、現地時間21日から3日間の停戦の期限は終了。停戦期間中も首都ハルツーム市内では交戦が続いていたという。松野氏は「今後もG7(主要7カ国)などの同志国とともに、地域の関係国と協力しつつ、全ての当事者に、即時の暴力停止を呼びかけていく」と強調した。
これに先立ち、政府は24日午後、首相と松野氏、林芳正外相、浜田靖一防衛相は、国家安全保障会議(NSC)の4大臣会合を開催し、スーダン情勢を議論した。
また、フランス政府は、フランスの空軍機でスーダンから退避させた388人の中に日本人も含まれると発表しました。 何人の日本人が退避したのかや退避をした人たちが現在どこにいるのかなどは明らかにされていません。388人の中には他にもヨーロッパやアフリカ、アジアなど各国の国民が含まれるとしています。
発表の中でフランス政府は、改めて戦闘の停止を訴えるとしています。
2023年04月25日
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