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このブログでは、地球サイズの行動派」をモットーにしてきた通り、市議・海津にいなの日々考えている事、見たこと、聞いた事、考えたこと、日々の活動を日誌としていきます。グローバルな視点で我孫子の今昔を紡ぎ合わせてABIKOと「観光」(まちの輝きを観せる意)、SDGsを率先してきたことを伝えます。
我孫子は、嘉納別荘と白樺派の関わりは深く、『リーチ先生』の新聞連載(2018)では我孫子の話がふんだんに登場していました。陶芸家として決意するリーチには、白樺派の一員として我孫子での暮らしが人生で最もハッピーな思い出だと記していた。実は、平将門の活躍の拠点だった時期もあったと調査がされてきました。NHK大河ドラマでロケ地観光のブームとなった『平将門、風と雲と虹と』(1976)の際は、まだ知られてずの郷でした。2019年では、同ドラマ『いだてん』によって嘉納治五郎の艱難辛苦がつまびらかにされ、東洋初のオリンピックが東京に決まるまでには、手賀沼もオリンピック競技施設の候補にと考えていた事が知られ、市民の浄財で嘉納銅像が建立(2020年)されました。五輪開催に奮闘した嘉納は晩年は我孫子別荘とご自宅とに半々でくらし、急逝された後にはご家族が移り住まわれていたことが近年の調査で分かってきました。さあ!智慧をもたらず巳年こそ、ねじり鉢巻きで、巻き返す年に!!

海津にいな 「あっちこち@ABIKO」活動日誌

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2023年03月22日

女性の作品は圧倒的に数が少ない

本年はピカソの没後50周年、ピカソ礼賛の特別展や評論の山となりそうだが、実は厳しい批判も浮上している。それはモデルとなった女性との同棲を繰り返し、時には複数の女性と同時に付き合っていたピカソについては、別れた後の女性たちが悲惨な運命をたどったことについての研究が進められて、女性の人権を著しく蹂躙した男でもあるとして歴史に刻もうという動きがあることだ。

2017年、ハリウッドの映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインが数十年に及ぶセクシャルハラスメントで、ニューヨーク・タイムズ紙が告発記事を掲載したことから #MeToo運動 は一気に世界的注目を集めた。セクハラ、性暴力への批判の矛先は今回、芸術界の巨匠にも及んだ。研究者は高名な芸術家ピカソの闇の部分を表に出そうとしている。

昨年12月、ドイツのBBCといわれるドイツ国際公共放送のウェブサイトにインド出身のジャーナリスト兼編集者のマナシ・ゴパラクリシュナン氏が寄稿した論文が掲載された。その内容は、ピカソの病的ともいえる野獣のような女性支配欲は無視できず、女性蔑視、女性を侮辱する態度を続けたことを「有毒な男らしさ」としての見直しが必要との主張だった。

◆ルーブル美術館では初の女性館長が誕生
2017年にはアメリカのメトロポリタン美術館に対して、展示されているフランス人画家バルテュスの「夢見るテレーズ」が下半身下着姿の少女を描いた作品だったために不適切と批判された。ニューヨーク在住の起業家ミア・メリルが展示を差し止めるよう、1万1000人の署名とともに嘆願書を出した。

嘆願書に対して世論は「魔女狩り」など批判的反応が多く、最終的に美術館は要求を拒否した一方、有益な問題提起だったと付け加えた。

フランスの美術界は今、明らかに意図的に女性に注目している。それも美の対象としてではなく、美のクリエーターとしての女性の活躍に光が当てられ、さらに美術館トップに女性が起用され、まさに時代の転換期を示し、芸術界の女性への熱い眼差しは過去にないレベルに高まっている。

2021年9月、世界最大規模のパリのルーブル美術館の館長にロランス・デカール氏が就任。彼女は、すでにパリのオランジュリー美術館、オルセー美術館の館長を務めたキャリアを持ち、文化遺産の国際協力担当相に就いたジャン=リュック・マルティネス館長の後任となった。大改装後のルーブルで若者にも魅力的な美術館づくりに取り組んでいる。

同じく2021年、フランス元老院(セナ)が所有するパリのリュクサンブール美術館では「女性画家、1780年―1830年」展が開催された。大革命前のアンシャンレジーム期の最後の十数年間、女性画家は前例のない注目と同時に男性王室画家らの抵抗の中にあった。その中心にいたのがマリー・アントワネットの肖像画家として知られるエリザベート=ルイーズ・ビジェ=ルブランで、同特別展の中心に据えられた。

同展のタイトルが「闘いの起源」とされていたのは、文字通り男性中心の美術界に女性が進出する闘いの起源を探る展覧会だったからだ。大革命を前後して数奇な運命をたどった女性画家たちは皆、苦労の連続だったし、男性と同格に扱われることもなかった。この展覧会がフランス美術界に転機を与えた。

2022年に入り、同じリュクサンブール美術館では、19世紀の終わりから20世紀初頭に活躍した女性画家たちの役割に焦点を当てた「パイオニア 狂騒の20年代のパリの芸術家」が開催された。フランスの芸術界が近年、いかに芸術と女性の関係を丁寧に再考しているかを物語るもので、フランスが解放感に酔いしれた狂騒の19世紀末から20世紀初頭が舞台だった。

時は世界中の才能あふれる芸術家たちがパリで制作にしのぎを削ったエコール・ド・パリの時代、活気に満ちていた芸術界にはシュザンヌ・ヴァラドン、タマラ・ド・レンピッカ、ソニア・ドローネー、タルシラ・ド・アマラルなどの先駆者たちが、パリの美術学校を通過し、芸術家として認められ、スタジオ、ギャラリー、出版社を所有した。

フランスで女性が自ら選ぶ権利を行使した最初の時代であり、美術学校の講座で裸体を表現したのは女性だった。同展の説明では彼らは自分たちに課せられたセクシュアリティによる伝統的義務を抜け出し、結婚するか否かを含め、体当たりで選択の自由を主張したフランスで最初の女性パイオニアだった。ただ、彼女たちは巨匠の仲間には入らなかった。エコール・ド・パリの主役には、せいぜいマリー・ローランサンが入ったぐらいだった。フランスで女性参政権が認められたのは1945年だったことを考えると、女性芸術家たちの登場が社会を変えるまでに40年はかかったことになる。

フランス人美術商のオードブラン氏は「女性の作品は紹介しないのではなく、そもそも圧倒的に数が少ない。一方で女性が美の対象として男性の権威に支配されてきた歴史は否定できない。これからは、未成年者を性の対象とする作品、男性による強制的支配をうける女性をテーマにした作品は批判の対象になるだろう」と述べている。


出典 東洋経済オンライン
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PROFILE
ブログ製作者:海津にいな                 (KAIZU Nina、新菜)。
経歴:(株)発明工房役員、我孫子市議会議員(5期)を続行中。児童英会話インストラクター、野村総研(政策研究部所属など)勤務した。放送大卒、立教大学(観光学研究科 )修了。筑波大学大学院(博士課程後期 単位取得退学)
コミュニティ−活動:めばえ幼稚園・四小PTAの役員/青山台自治会副会長・三小・我中PTAの役員/久寺家学習指導(書道)、生涯学習推進基本計画策定委員(’99) 
NGO活動、他:NGO・ACT(我孫子カルチャー&トーク)の会、開かれた県政を進める会世話人(〜‘09)、女性のための政治スクール(10期)、千葉県ボランティアコーディネーター、千葉県観光人材育成セミナー。日本観光研究学会、eシフト、自殺対策議員有志の会、自治体ウオッチ(世話人)。
市民活動:我孫子市国際交流協会(初代理事・広報部長)、我孫子の文化を守る会、我孫子フィル後援会、我孫子地産地消協推進協議会、我孫子市消費者の会(`90〜)、エコライフ、谷津を守る会、かっぱ祭り実行委員(第1〜3回)、AYA(フィンランド劇団招聘)、きもの愛好会、湖北山の会、市史研究センター会員、まちづくり編集会議:将門プロジェクト企画。
生涯学習:オープンスクール(武蔵野美大、川村学園女子大学、中央学院大学、麗澤大学、上智大学、放送大学)にてリカレント他、国際理解活動の必要からギリシャ語、スペイン語、仏語、韓国語、英語を学ぶ。CCC(異文化コミュニケーション=英会話クラス)
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