最終選考演奏会で、亀井さんはサンサーンスの「ピアノ協奏曲第5番」を演奏。水際だった技巧と絶妙な歌い回し、時に激しい情熱で聴衆を魅了し、終演と同時に劇場は大きな拍手に包まれた。
亀井さんは現在、桐朋学園大4年生。4歳からピアノを始め、早くから頭角を現し、同大に飛び級で入学した2019年、日本音楽コンクールで優勝するなど、国内外のコンクールで優秀な成績を収めてきた。これまでに読売日本交響楽団やNHK交響楽団などと共演を重ねている。
恩師でピアニストの上野久子さん(桐朋学園大特命教授)は、「本人が好きで得意な曲を伸び伸びと楽しそうに熱演していた」と喜び、「彼の演奏は安定感と説得力があって完成度が高く、人を引き込む力がある。作曲や指揮の勉強をしていることもあり、今回の受賞を経てまた次のことに挑戦し、世界で活躍してほしい」とエールを送った。
出典 読売新聞(11/14)
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