バングラデシュで行われた研究では、600カ所の村に在住している34万2183人を対象としました。被験者に対して@マスクの有効性に関する情報提供や、マスクの無償配布を行うマスク推奨グループと、Aマスクの着用に関して何も行わないグループに、村単位でランダムに振り分けられ、マスクの着用率や新型コロナウイルス感染症の発症割合などが比較されています。
その結果マスクの着用率は、A何も行わないグループで13.3%、@マスク推奨グループで42.3%と、マスク推奨グループで約3倍、統計的にも有意に増加しました。
また、新型コロナウイルス感染症の症状があった人は、A何も行わないグループで8.6%だったのに対して、@マスク推奨グループで7.6%と、統計学的にも有意に低下していました。
論文著者らは「マスク着用の推奨とマスクの無償配布は、新型コロナウイルス感染症を減らすための実用的かつ効果的な方法」と結論しています。この場合、1%差が見られたのであって、着用しなかったことでも感染症状を発しなかったという人もいることは、考察に含まれてはいない。
出典 青島周一/勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰
つまり、マスクをしていたことが死亡率を下げたが、感染率を下げていたことが集団免疫に達する時期を遅らせたことで、日本の感染者数が遅ればせに世界で一番の感染者数になったとしたら、経済復活の地縁要因とも言われるので、匙加減と幸運/不運によるのかと思える。
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