5日の勝利演説でトラス氏は、エネルギー政策や家計の光熱費問題、減税などに取り組むと公約。
選挙活動のスローガンだった「We will deliver(私たちは実行します)」を繰り返し、次期総選挙での勝利も約束した。
オックスフォードのマートン・カレッジに通い、オックスフォード大学自由民主党の総裁を務めた。1996年、卒業後、保守党に入党。シェル社、ケーブル・アンド・ワイヤレス社に勤務し、シンクタンク「リフォーム」の副所長を務めた。2010年総選挙でサウスウェストノーフォーク州から選出された。後方支援者として、育児、数学教育、経済などいくつかの政策分野の改革を訴えた。保守党議員によるFree Enterprise Groupを設立し、After the Coalition(2011年)、Britannia Unchained(2012年)など多くの論文や本を執筆または共著している。
トラスは2016年の国民投票では英国のEU残留を求める「Britain Stronger in Europe」キャンペーンの支持者であったものの、結果的にはBrexitを支持した。2016年7月にキャメロンが辞任した後、トラスはメイによって司法長官と大法官に任命され、1000年の歴史上初の女性大法官となった。
1975年7月26日、オックスフォード生まれ。父は後にリーズ大学教授となる数学者のジョン・ケネス。母は看護師、教師、元核軍縮運動会員のプリシラ・メアリー・トラス。トラスは母の姓である。育った家庭は左翼的で、リズの言によれば、両親はともに「労働党左派(to the left of Labour)」であった。後に、トラスが保守党から出馬した際には両親から激しく批判され、最終的に母の同意は得たものの、父は終始否定的であった。
4歳でスコットランドに引っ越し、スコットランドのペイズリーのウェスト小学校をWest Primary School)に通う。その後、リーズ北東部の総合学校のラウンドヘイ校(Roundhay School)に通っている。また、カナダに一年間居住した。1996年、オックスフォード大学マートンカレッジをPPE(哲学・政治学・経済学)専攻で卒業。
【関連する記事】