7日(日本時間)、エンゼルスの大谷翔平選手がまたも史上初の快挙を成し遂げた。「ESPN」によると、この試合で大谷選手は1920年に打点が公式記録となってから、1試合で投手として奪三振10個、打者として2打点1盗塁を記録した初めての選手となり、“野球の神様”ベーブ・ルースでも成し遂げられなかった活躍をなした。😊😊
まずは、3番投手兼指名打者でスタメン出場のエンゼルス・大谷は初回無死二、三塁でクーパーの右犠飛で先取点を献上したものの、3回から6回までランナーを1人も出塁させない完璧な投球だった。この日、大谷の投球は時折130キロ台の緩いカーブ、約161キロを超える速球に鋭く落ちるスプリット、横変化の大きなスライダーで緩急をつけ、マーリンズ打線を幻惑した。
見せ場は多すぎるくらいにあった。5回2死では、右打者のジョン・バーティにフルカウントからスライダーを投じた。このボールは87マイル(約140キロ)で外角低めの絶妙な位置を襲い、ストライクゾーンから外側に18インチ(約45.72センチ)大きく曲がった。バーティが出したバットをまるですり抜けるかのように“瞬間移動”し、最後は外角ボールゾーンで捕手のミットに収まって、空振り三振を喫した。次に、6回1死で右打者のギャレット・クーパーに投げた緩いボールで意表をついたものだった。フルカウントから躍動感のあるフォームはから投げ出されたホールなのにもかかわらず、山なりの軌道でストライクゾーンに投げ込まれた。時速81マイル(約130.7キロ)で、打者の直前で急ブレーキがかかったかのように曲がり落ちる変化に、打者は手を出すこともできず呆然。クーパーはこんなボールが来るとは頭になかったような反応をして、見逃し三振。すごすごとベンチに戻っている。そして7回にはフォアボールで2アウト1、2塁のピンチを背負うが、代打のニック・フォーテス選手を横変化の大きな138キロのスライダーで、結果は15者連続アウトを奪う快投。6月9日(同10日)の本拠地・レッドソックス戦から自己最長を伸ばす5連勝、7回2安打1失点でチームの連敗を止める8勝目を挙げ、3試合連続の2桁奪三振も記録した。
それだけではない、勝負強さを発揮し、8勝目を挙げた剛腕を自らが援護する二刀流ならではの見せ場を作った。
打者として、決勝の2点タイムリーもあったが、1-1の同点に追いついた5回2死満塁のチャンス。大谷はカウント2-2と追い込まれながら、外角高めの97マイル(約156.1キロ)を逆らわずに打ち返す。広く開いた三遊間を破る2点適時打となり、一塁に走り出しながら力強いガッツポーズも飛び出した。これでもかと魅せる二刀流のスーパースターに、敵地中継局も、誰もが脱帽の超絶の活躍だった。
ちなみに、7回の第4打席では四球で出塁し、今季10個目の盗塁を決めるなど、4打数1安打2打点1四球1盗塁の活躍となった。
「投・打・走」で大活躍し、チームの連敗を「4」で止めた大谷ショータイムを各人が次のように賞賛した。
■敵将も感銘
エンゼルスの大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、敵地でのマーリンズ戦に「3番・投手兼DH」で投打同時出場し、初回に4試合ぶりに失点したものの、7回10奪三振2安打1失点と好投。バットでは同点の5回に勝ち越し2点タイムリー、投打で“独り舞台”を演じた。
マーリンズのドン・マッティングリー監督ですら、試合後「スライダーも異なる変化をさせていた、とても感銘を覚えるものだった」とのコメントをマーリンズの地元放送局「バリースポーツ・フロリダ」が伝えている。敵将は「生で彼の投球を見たのは初めて。間違いなく感心させられた」と驚きを表現。「色々な球種を投げるし、思い通りに球速を上げられる。スプリットも落差がある。直球をうまく制球していたようだった。動揺する様子も全くなかった。落ち着いて投球をしているようだった」と手放しで称えた。
■女房役のマックス・スタッシ捕手は「彼は球界屈指の投手の一人。そのうえ、同じ日に打席に立つ彼も見られるんだ。スーパースター投手であり、スーパースター打者だね」と絶賛した。
■マーリンズ解説者、脱帽
エンゼルスの大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、敵地・マーリンズ戦に「3番・投手兼DH」で投打同時出場。2チームは4連敗中で迎えた一戦。初回に、エンジェルスは味方のミスで先制を許していただけに、連敗ストッパーを担う大谷にとっては、自身を大きく援護する一打となった。
打席凡退で迎えた5回に勝ち越しの左前2点打をマークした。豪打ではなく、状況に応じた理想的な一打に、地元放送局「バリースポーツ・ウエスト」の解説マーク・グビザ氏も「なんてスイングだ! この男はアンビリーバブル」と大絶賛した。
1-1で迎えた5回2死満塁。初対戦の左腕・ロジャースから逆方向へ打ち返した。勝ち越しの左前2点タイムリー。一塁へ走りながらガッツポーズを作った。5日が誕生日で28歳になって初安打にもなった。
グビザ氏は「彼にとってもチームにとってもいかに大事な一本かを理解していますね」と強調。(Full-Count編集部)
■ニンジャも翻弄
「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる米投球分析家ロブ・フリードマン氏は自身のツイッターで、6日(日本時間7日)の実際の映像を公開。「ショウヘイ・オオタニ、81マイルのカーブボール、87マイルのスライダー。18インチ(約46センチ)の変化」と、その変化量も紹介した。この日最後の打者にもスライダーを投じて10個目の三振を奪うなど、「スライダーも相手打者の脅威となり続けた。」と伝えた。
すると、「エグい」「マジで凄すぎ」「この球には、ほとんどの打者が同じことするだろうね。何も恥ではない」「これ以上才能豊かな野球選手がいただろうか」「とんでもないな」などと米ファンのコメントが集まっていた。
THE ANSWER編集部
■敵地マイアミで放送している「バリースポーツ・フロリダ」の実況は「打球はシフトを破りレフトに。ショウヘイ・オオタニが2点適時打で自分自身を助けました。エンゼルスは3-1でリードを奪いました」と伝えた。味方のエラー絡みで失点を許した後、完璧なピッチングを見せた「投手・大谷」を、さらに「打者・大谷」となってチームを救う大活躍を称えていた。
かつてドジャースやフィリーズなどで活躍した解説のトミー・ハットン氏は「逆方向に運びましたが、どんなタイプのヒッターなのか証明しましたね。彼にはパワーもありますが、コンタクト力もあります。穴を突いて、2点適時打を放つことができるのです。この一打でトレバー・ロジャースを降板させました」と感嘆モードだった。豪快なビッグフライが代名詞の大谷だが、それだけでなくコンタクトヒッターとしての技術にも高い評価。粘りの投球を続けていた先発左腕をマウンドから引きずり下ろした一撃は、敵地でも注目を集めていた。
THE ANSWER編集部
2022年07月08日
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