北京市当局は、オミクロン株が拡大する中国・北京では、9日から人の移動がさらに厳しく制限され、出勤時間でもオフィス街が閑散とするなど対策が一段と強化されています。多くの外国企業がオフィスを構える市内最大の朝陽区でエッセンシャルワーカーを除いた働く人、全員に対して在宅勤務に切り替えるよう指示しました。従わない場合は「厳格な措置」を取るとしています。
この影響でバスや地下鉄など公共交通機関の利用者も極端に減っています。また、冬季オリンピックの開会式が行われた通称「鳥の巣」周辺の公園なども9日から軒並み閉園となりました。
先月、韓国では社会的距離確保政策が全て解除されたのに続き、5月からは屋外でのマスク着用義務も解除された。子どもの日から7〜8日の週末に続く期間は、主要防疫措置解除後に初めて迎える長い連休だ。連休期間中、遊園地には多くの人が訪れ、いわゆる「リベンジ旅行」も急増した。その影響が反映される今週の感染者の規模が今後の流行推移を推し量る重要な試金石になるものと見られる。
韓国ではまだ発見されていないが、南アフリカで流行している変異株BA.4、BA.5にも警戒しなければならない。高麗(コリョ)大学九老(クロ)病院感染内科の金宇柱(キム・ウジュ)教授は「既存のオミクロン感染者は免疫が低下しており、ワクチン接種後に生じた免疫も3〜6カ月後には低下するため、韓国でも5月末〜6月には変異株などにより感染者数が反騰する可能性がある」と指摘した。嘉泉(カチョン)大学吉(キル)病院感染内科のオム・ジュンシク教授は「局所的なデルタ株の流行が生じる可能性はあるが、以前のように強力ではないだろう」と述べた。感染により自然免疫がついた人が多く、既存のワクチンがむしろデルタ株に対する保護効果が高いという理由からだ。
そんな中、イスラエルでは最近デルタ株が再び流行する可能性があるという見方も出てきた。ワシントンポストは7日、「米政府が今年秋〜冬に1億人を超える新型コロナ感染者が出ると予想し、準備に入った」と報じた。ただし「感染者1億人」は米連邦議会が新型コロナの検査装備や治療剤、ワクチン購入のための資金を承認しない場合を仮定した数値だ。
変異株の登場も重要な変数だ。3日、韓国内でオミクロンBA.2.12.1が初めて確認された。米国から流入した事例で、この変異株は「ステルスオミクロン」と呼ばれるBA.2より23〜27%速い感染力を持っている。米国はBA.2.12.1によって感染再拡大の危機に置かれた。韓国で、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の感染者が減少する速度が停滞している模様だ。主要防疫措置が解除された状況で、感染力の強い変異株が登場し、拡散減少傾向が停滞期に入り始めたのではないかという分析も出ている。今夏以降、新たな流行が生じるおそれがあるという警告も国内外で相次いでいる。
出典:中央日報(5/9)
2022年05月10日
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