インドのティルムルティ国連大使は4月5日、ウクライナ・ブチャでの多数の民間人の遺体が見つかったことについて、これまでロシアへの直接的な非難を避けてきたインドが独立した調査の実施を求めました。
キーウ近郊で多数の民間人の遺体が見つかったことについて「この殺害行為を明白に非難し、独立した調査を求めることを支持する」と述べました。この発言は、アメリカのブリンケン国務長官とインドのジャイシャンカル外相との電話会談の後に行われ、アメリカによるロシアに対する圧力の強化に反応した可能性があります。
インドは長年、ロシアと軍事的に協力関係にあり、これまでの国連でのロシア非難決議でも棄権していました。
出典;テレビ朝日(4/6)
英ジョンソン首相は、ロシア語も交えて、ロシア兵に攻撃の停止を動画でよびかけています。
前京都精華大学長ウスビ・サコ氏が6日、フジテレビ「めざまし8」(月〜金曜前8・00)に出演。ウクライナ国防省が首都キーウ(キエフ)近郊ブチャなどでロシア軍による民間人の大量虐殺があったと発表したことに言及した。サコ氏は「極めて残虐的で、ブチャの市長が言っていたようにある意味で関係のない一般市民が巻き込まれて、その人たちが1番被害を受けている」と指摘。そして「私はこれを見て、ロシア軍は平常の状態でやっているのかというところが疑われる。普通の感覚で同じ人間をこうやって殺していくということはあってはならないし、いろんなことが疑われる。指示系統の乱れより、このロシア軍の人たちは何らかの外的要因で頭が正常でないのでは、と私は言いたい」と自身の見解を述べた。
そのうえで「われわれはグローバルとか平和とか、いろいろなことを言っているんですけど、この地球上が不安になるばかりの生々しい映像を見ると、日常生活をどう送ればいいのかということすらも不安になる。ある意味、ロシア、あるいはウクライナ以外の人たちもそう感じてきているんじゃないかと思う」と自身の思いを話した。ウクライナ国防省が首都キーウ(キエフ)近郊ブチャなどでロシア軍による民間人の大量虐殺があったと発表したことに言及した。
ウクライナ当局はロシア軍撤退後、キーウ州の各地に入り捜査を実施し、3日までに民間人410人の遺体を確認したと発表。ゼレンスキー大統領は4日、捜査はまだ始まったばかりで、実際の犠牲者数は「現在把握しているよりもはるかに大きいと確信している」と述べた。ブチャでは300人以上が拷問を受けたり、殺害されたりしたと説明した。また、ブチャを上回る被害が同州ボロディアンカで確認されたとしている。ロシアは虐殺への関与を否定しているが、米欧メディアはロシア兵が民間人を殺害したとする住民の証言を報道している。
番組では、ブチャの民家の地下室で両手両足を縛られた子供を含む男女18人のバラバラにされた遺体があったとする英・タイムズ紙の報道や、ロシア軍の司令官が市民の頭にTシャツをかぶせて目隠しし、銃で後頭部を撃ったとする報道などを伝えた。
米紙ワシントン・ポストなどによると、プーチン氏は3月11日のショイグ国防相とのオンライン会談で、義勇兵をウクライナに送り込むことを承認した。国防相によると、世界中から多くの義勇兵が「ウクライナ自由運動」に合流したいとして、ロシア当局に申請書を提出しており、その人数はこれまでに1万6000人以上に達しているという。ほとんどが中東からの人々だ。一方でプーチン氏が非難するウクライナ側の義勇兵は52カ国から約2万人。米国防総省は彼らを「国際軍団」と呼んでいる。
そもそもシリア人義勇兵とは何者なのか。中東専門誌などによると、SNSを中心に「ウクライナでの戦闘任務に熟練の戦闘員を募集」という徴募の広告が出回っており、報酬は約3000ドル。この報酬が一時金なのか、1カ月の給料なのかは不明だが、戦闘員個人の戦闘経験と専門性、熟練度によって異なるという。
広告の一部はシリア軍の最強、最大の「第4機甲師団」の兵士に向けられたものとされ、義勇兵の構成はシリア正規軍の兵士や親アサド・シリア政権の民兵が中心と見られている。応募を希望する戦闘員は氏名や携帯番号などの連絡先、専門とする戦闘任務を記すようになっている。
内戦で経済が壊滅状態のシリアでは軍の将兵への給与も滞っており、彼らにとって3000ドルというのは大金だ。義勇兵とは言うものの、その実態はカネ目当ての傭兵で、ウクライナ軍と戦う大義などはない。中東専門誌によると、ロシア国防省はウクライナに向かうシリア人部隊と見られる動画を公表している。
2022年04月22日
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