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どうして人は身近な人に影響を受けるのか。イタリアにあるパルマ大学のジャコモ・リツォラッティらの研究グループによって1996年に、人間の脳の中にはミラーニューロンという神経細胞があると発見され、それが大きくかかわっているのではないかといわれています。
ミラーニューロンとは、もので、他人の行動を見てまるで自身が同じ行動をとっているかのように鏡のような反応をする神経細胞のことです。
ミラーニューロンは別名、ものまね細胞ともいわれています。
例えば、あくびがうつる、赤ちゃんが言葉を真似して覚えていく、口癖がうつる
ということも、ミラーニューロンが関係していると考えられます。
ミラーニューロンは意図していなくても勝手に真似をしてしまいます。つまり、自分の意思とは関係なく付き合う人や環境から影響を受けているということです。だから、いくら自分を変えたいと望んだところで、今いる環境に足を引っ張られてしまうことになるといえます。
しかし、逆転の発想でミラーニューロンをうまく使いさえすれば、理想の人物を目動的にモデリングできるということになります。自分のなりたいビジョンに近い人物を見つけ、そういった人たちが集まる環境に身を置くだけで、自分という人間がその人たちと同じように変わり始めるからです。従って、成功するためには身近に付き合う人を慎重に選ぶ必要があるということです。
健康になりたければ健康でエネルギッシュな人と付き合うといいでしょう。もし、魅力的になりたければ、魅力的な人とお付き合いするといいでしょう。人は美しい人、きれいな人、魅力的な人に自然と見えない力で引き寄せられるので はないでしょうか?
そして、そういう人たちとお付き合いすると自然とあなたも美しく、きれいで魅力的な人になるのです。 』
人は最も身近な人に影響を受けます。普段誰と付き合っているか、誰と一緒に時間を過ごすかによって考え方や価値観、習慣まで変わっていきます。このような法則を「影響力の法則」と呼んでいます。人の影響力のエネルギーの大きさは、その人が学んだことや経験の大きさに比例し、 付き合う人との距離間に反比例するといえるでしょう。つまり、万有引力の法則でいう質量が、人間では学びや体験と同じようなものだと例えることができます。たくさんのことを学び、体験している人は、その分だけ人に与える影響力があるといえるでしょう。SNSのインフルエンサーは知識や情報を発信して、他に影響力を与えるということもそれです。
また、人との距離の二乗に反比例するということは、人は最も身近な人の影響を受けるということです。
そして、 「影響力の法則」の5つ大事なポイントについてこう記している。
1.付き合う人を慎重に選ぶ
2.否定的な言葉を語らない
3.自分や他人を褒める
4.情報を精査して取り入れる
5.誰から学ぶかを意識する
このコロナ禍においては、リモートが一般的になった。三密にならない事も大事だが、同時にリアルに会うことも大事だ。
それは、「付き合う人との距離間に反比例する」という法則があるからだ。
リモートで距離をおくだけでなく、今一度、実際に会うことも大事にしたい。
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