WHOテドロス事務総長の年内に終息の見通しとの発言と同時に取り上げられニュースで紹介された。
イギリス保健当局が、オミクロン株のさらに変異を重ねた亜種の調査を開始したとの発表が、12月初旬である。英国ガーディアン紙に掲載された。英保健当局の下記の内容は、つまり、テドロス氏にしても、ステルスオミクロン株の情報も織り込んだ上での発言だと思われるので、要は日本国民には重々注意を促そうとのことで取り上げられただろう、下記に紹介する。
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イギリスでは、オミクロン株の「BA.1」という型が現在、主流になっている。しかし、「BA.2」という亜種が、イギリス国内外で増え始めていることから、イギリス保健安全保障庁は、調査・分析を始めたと発表した。現時点の分析では、「BA・2」は、従来型より増殖が早いなどと分析されている。ただ、専門家によると、現時点では、「BA.2」が従来型に比べて重症化しやすいかなど、くわしいことは分析中だとしている。
日本で猛威を振るっているオミクロン株は、「BA.1」と呼ばれているものだが、その亜種、さらに変異を重ねたのが「BA.2」“ステルスオミクロン”と呼ばれるもの。
東京大学医科学研究所の佐藤佳准教授によると、BA.2は、一部のPCR検査ではオミクロン株かどうか判別できないことから「ステルスオミクロン」などとも呼ばれる。新型コロナウイルスが陽性か陰性かはわかるが、詳細な遺伝子検査をしないとステルスオミクロンであるというのがわからない。今のオミクロン株のおよそ2倍の感染力がステルスオミクロンにはあるという。佐藤准教授は、第6波が長引く可能性と、ステルスオミクロン株による第7波がやってくるおそれがあるとも指摘している。
従来のオミクロン株が減少傾向のデンマークを例に見ると、2021年から増え始めて、今は減少傾向。それに対し、ステルスオミクロンは、2021年12月から増え始め、一気に主流になって、置き換わっている。
重症化などについては、まだ明らかになっていないが、気を緩めずに、感染防止対策の徹底が重要となりそう。
出典:FNNオンライン(1/25)
Gardian(2021/12/7) 第6波では子どもの感染が多い。多くはワクチンを接種しておらず39度以上の発熱が3〜4日間続く。子どもには経口薬「モルヌピラビル」などは使えないので、一般的な座薬などの投与で様子をみる。1人で入院するのが難しい幼児を受け入れると、付き添いの保護者が感染することも多い。ただし、入院から退院までの期間も早い。厚生労働省で定める10日間の療養期間以内で退院するケースがほとんどだ。
25日、国立成育医療研究センターなどの調査で新型コロナウイルス感染症で入院した小児について、変異株デルタ株の流行期では流行前より症状が重く、集中治療室(ICU)に入る割合が14倍となったことが分かった。小児は新型コロナに感染しても重症化しにくいとされるが、研究チームは「小児でも感染者の絶対数が増えればICUでの治療が必要な患者が増えることが示唆された。現在はオミクロン株が流行するが、小児患者は注意深く見る必要がある」と指摘している。
調査には国立国際医療研究センター運営のデータベースを活用し、感染第5波に当たる2021年8〜10月をデルタ株流行期、20年10月〜21年5月を流行前と定義し、各期間に登録された18歳未満の349人と950人を比較した。小児感染者の症状をデルタ株流行前後で比較した大規模な研究は国内初という。
その結果、流行期に酸素投与が必要となった人の割合は3.2%で、流行前より1.1ポイント高かったことが判明。流行期のICU入院の割合は1.4%で、流行前の14倍だった。流行前後とも死亡者はいなかった。
今後の懸念は高齢の感染者の増加だ。どれぐらい重症化するかは症例が少なく、まずは感染拡大のペースを抑えることが重要だ。高齢者は介護が必要なケースもあるので看護師の負担が増し、入院の受け入れが難しくなる可能性もある。
参照:時事通信(1/25)
2022年01月26日
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