人類が完全にコロナのことを気にせず振る舞えるようになるのはいつでしょうか。
デンマーク 国立セラム研究所の感染症部門のトップ、クラウゼ氏は3日、現地の番組でオミクロン株による入院リスクはデルタ株のおよそ半分との研究結果を明らかにしました。 それを踏まえ、オミクロン株の症状は軽く、多くの人が感染しても深刻な事態には至らず、それが「集団のなかで良好な免疫力を発揮する」と強調しました。 こうしたことから「今後1カ月にわたる感染拡大が終われば以前より良い状況になっている」として、2カ月以内に日常を取り戻せるとの認識を示しました。 一方で、「乗り越えるには今月、努力しなければならない」と注意を続けるよう呼び掛けました。
出典: テレ朝news(1/5)
ロイター通信によりますと、スウェーデンの国王夫妻が新型コロナ検査で陽性となり、隔離に入りました。
スウェーデン王室はカール16世グスタフ国王とシルヴィア王妃が新型コロナ検査で陽性となり、自主隔離に入ったと発表しました。国王は75歳、王妃は78歳と高齢ですが、2人ともワクチンのブースター接種を済ませていて、症状は軽いということです。スウェーデンでもオミクロン株による感染拡大が起きていて、一日1万人前後の新規感染確認者が出ています。
他方、WHOは「集団免疫」の獲得について、今年中の獲得は難しい、と述べています。そのような状態になるためには抗体を持つ人が一定の割合いる「集団免疫」を人類が獲得しなければなりません。それが達成できれば抗体のない人にも感染リスクが小さくなっていきます。そして世界中で「集団免疫」を獲得できれば、感染者の数を永続的にゼロにすることも可能なのです。(天然痘等はこの手法で1977年、根絶されました)
World Health Organization (WHO) chief scientist Soumya Swaminathan said Monday that herd immunity to the coronavirus would not be achieved in 2021, despite the growing availability of vaccines.
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“We are not going to achieve any levels of population immunity or herd immunity in 2021,” Swaminathan told a briefing, while emphasizing that measures such as physical distancing, handwashing and wearing masks continue to be necessary in containing COVID-19’s spread for the rest of the year.
https://www.dw.com/en/covid-herd-immunity-will-not-happen-in-2021-says-who/a-56197701
世界保健機関(WHO)のスワミナサン主任科学者は、ワクチンの入手可能性が高まっているにもかかわらず、2021年にはコロナウイルスに対する集団免疫は達成されないだろう、と述べた。
(中略)
スワミナサン氏は記者会見で、「2021年には、人口免疫や集団免疫の水準を達成することはできない」と述べた。一方、COVID-19の感染拡大を食い止めるためには、引き続き、身体的距離、手洗い、マスク着用などの対策が必要だと強調した。
日本だけでいうなら、集団免疫”のような状態”を作ることは出来るかもしれません。
しかし、外交上の問題もありますし、いつまでも入国者を制限することは不可能です。
香港に変わる金融ハブの地位を狙うならば積極的な受け入れを行う必要があります。
だからこそ、結局は”世界的な集団免疫”が必要となります。
世界中の国々で、7割り程度の人たちがワクチンや免疫を獲得するには、2〜3年必要だというのが残念ながら有力な見方のようです。
ワクチンを打てばとりあえず自分は大丈夫? → 残念ながら違います。
そもそもファイザー社の作ったワクチンについても、インフルエンザワクチンのように定期的な接種が必要です。
同社のアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は28日のインタビューで「ワクチンの免疫が永久に続かないか、ウイルスが変異する、あるいはウイルスが何度も戻ってくる方法を見いだすシナリオとなる可能性が高い」と述べた。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-07-29/QE79PYT0AFBA01
ひとまず現時点で見つかっている変異種については、その場合は、再度活動を収縮し、ワクチンが改良され頒布されるのを待つ必要があるのです。ただし、その間はいずれもコロナ再燃の可能性が0ではありませんので、手洗い・マスク等(昨年9月頃行っていたような対策)は行っていたほうがいいでしょう。もしくは、コロナ以外の感染症を防ぐためにも、この程度の対策はスタンダードにしていったほうがいいのかもしれません。例え集団免疫を獲得したからと言って、完全に2019年の衛生基準に戻してしまった場合、再度インフルエンザに数十万人もの人が毎年苦しむこととなってしまいます。また、新型コロナウイルス以外の感染症が、今後発生しないとも限りません。
手洗い・マスク・ソーシャルディスタンス、更にはライブイベントやテレワーク、そして果には「医療制度」や「都市」のあり方についても、今回人類全てに「それで正しい感染対策か?」という判断が突きつけられていくのだと思われます。
今から100年以上前の1918年から世界的に流行した「スペインかぜ」という感染症があります。この当時の「新型インフルエンザ」のために、世界人口の4分の1から3分の1にあたる5億人が感染し、死者は4000万人にのぼったとも推定されています。
CUBE Media において、今回のコロナ感染はいつおわるのかという議論がありました
外食産業とともに、影響がより大きいのが観光業界で、とくに海外旅行関係は0に等しくなっており、深刻なダメージを受けています。
国際航空運送協会(IATA)も、2024年までは以前の水準には戻らないだろうと予想しています。
しかし、2023年まで現在のように全面的に海外旅行が事実上の禁止状態にあるかというと、その可能性も低いです。
例えばスペイン政府観光局は、「マヨルカ島への観光客が2021年前半には大幅に回復する」と述べ、楽観的な見通しを語っています。
また、フロリダの「ウォルトディズニーワールドリゾート」では、オールスタームービーリゾート(3月22日再開予定)、ビーチクラブリゾート(5月30日)、ウィルダネスロッジ(6月6日)の予約受付を開始し始めました。
その頃には観光客が戻り始めている、と予想しているのでしょう。
しかし逆に海外旅行解禁が「遠い未来の話」と考えている国もあります。
オーストラリアの最高医療責任者であるブレンダン・マーフィー教授は「海外旅行受け入れについて、2021年解禁の可能性は低い」と述べています。「たとえ多くの人々がワクチンを接種していたとしても、それがウイルス感染を防ぐかどうかは分かりません」と彼は取材陣に語った。
いくら海外旅行が解禁されたとしても、帰国後2週間、家からも出られない…となれば、一般的な社会人の方が海外旅行に行くことは難しいです。
もしくは、日本人の殆どへの接種が終わった場合…となるので、おおよそ7月頃が目安になるでしょう。
2022年01月06日
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