デンマーク国立血清研究所の感染症部門を率いる疫学者タイラ・グローブ・クラウゼは「緊張を緩めるにはまだ早いですが、最悪のシナリオには向かっていない現状は希望を与えてくれます、これは希望がもてる結果です」と言う。さらに重要なのは、入院患者数が予測値の幅のなかで最低レベルにとどまっていることだ。国立血清研究所はクリスマスイブまでに新規の入院患者数は120〜250人のあいだになるだろうと予測していた。だが実際には、クリスマス前数日間の値は125人ほどで推移した。オミクロンはデルタに比べて感染力が強く、ワクチン接種済みの人でも感染しやすいことがわかっている。感染者数の伸びがデータによれば、予想されていたよりも鈍化してきているという。
各国のワクチン接種状況などのデータベース「Our World in Data」によれば、デンマークは国民1人あたりのブースター接種率がEU加盟国の中で最も高い。デンマーク政府が先週公表したところでは、12月23日時点で人口の36.8%がブースター接種済みであり、2週間前と比べて2倍以上に増えたという。ちなみに、ワクチンを2回接種済みの人は、全人口の77.2%に達している。このようにブースター接種の加速が、デンマークのように、感染者数の急増を抑える助けになるかもしれない。
とはいえ、オミクロンについてはまだ不確定要素が多いと科学者たちは警鐘の声を緩めていない。たとえ重症化率が低いとしても、感染者数が相当数になれば重症者も増えるし、医療もひっ迫するのだ。こうしたデンマークの初期のデータは、オミクロン株の重症化について明確な答えを導くものではないが、イギリスや南アフリカから上がってきたデータと同じように、オミクロン株はデルタ株に比べて重症化しにくい可能性を示唆するデータであると言えそうである。
いまは学校の休みなどで蔓延を遅らせているが、子供と高齢者が一緒になる機会が増えるホリデーシーズンが終わった後、新たな急増を見る可能性がないわけではない。これまでのデンマークのデータを見て「希望がもてる」と語るグローブ・クラウゼも、オミクロンの感染者が若者に集中していることを懸念する。
出典:(12/28)
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