EOL(人生楽しみ度・enjoyment of life)をいっそう高め、人生を楽しみ続けるために、ぜひご紹介しておきたいのが、人生のすごし方と寿命の関係について近年わかった科学的エビデンス です。フィンランドの研究者らが、世界各国で人々の人格と死亡リスクとの関連について 調査された7つの研究のメタ解析結果を発表しました。彼らは、調査対象者(合計約7万6000人)の人格的傾向を、質問票に対する答えをもとに 1.外向性、2.神経質、3.同調性、4.寛容性、5.実直性・誠実性のカテゴリーごとに5段階で評価し、それらの人格的傾向が死亡リスクと関連性がないか調べてみました。
その結果、実直性・誠実性 (conscientiousness)のみが、死亡リスクと有意に関連性が認められることがわかったのです。
セルフコントロール力があって、計画的に物事を進め、何事にも手を抜かずまじめに取り組むなど、人格的に実直性・誠実性が強いと判定された人々は、実直性・誠実性が希薄と判定された人々よりも、死亡リスクが30%以上も低かったのです。
人格のなかでも実直性・誠実性が、とくに日々のすごし方や生活習慣によく反映され、ひいては寿命にも影響を与えるのだと考えられました。
毎日をただ快楽的に楽しむのではなく、人生の目標を忘れずに、実直に心身の管理を続けて誠実に生きていく人が、ひいては人生をより多く楽しみ続けられるようです。人生も面白実は人生の醍醐味は、「実直」で「誠実」な生き方の中に、面白さや楽しさを見つけるということ。
『千利休は、この四杯目以降のお茶、甘味もなく、渋みもなく、苦みもない、かすかに色が付いているだけの茶の味を、「淡味(たんみ)」と呼びました。
「淡々と」の「淡」です。
淡々とは、“水が静かに揺れ動く”という意味で、静かに安定している状態です。
この淡味は、ただのお湯、白湯(さゆ)に近い状態です。
利休は、「この淡味のよさがわからない限り、お茶は永久に理解ができない」と言っています。
利休は、出がらしのお茶のおいしさがわかるようになれと言った。
じつはこの出がらしのお茶のおいしさとは、「感謝」です。
茶道はお茶をいかにおいしく淹れるか、いかにおいしく味わうかの道ですが、それを甘い、渋いと言っている間は、まだ本質がわからない。
淡味のお茶をいかに味わえるか、それをどう喜びとすることができるか、つまり感謝することができるか。
そこで、本当のおもしろさがわかる。』
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