新型コロナウイルスの1日当たりの感染者が2日連続200人を下回り、8日、全国で新たに確認された人は107人だった。死者は3人で、重症者は前日から1人増えて101人。他方、兵庫県と熊本県が過去の感染者を各1人取り下げた。
9月28日に政府対策本部で示した「ワクチン・検査パッケージ」などを活用した際の行動制限緩和策について、コロナ対策の指針となる基本的対処方針に盛り込む方向で調整している。緊急事態宣言下でも、条件を満たせば、飲食店は酒類の提供も含め、午後9時まで営業できるほか、収容率100%のイベントも実施可能となる。「実証調査を進めた結果、本格導入しても支障はない」(内閣官房幹部)と判断したためだ。
政府は、さらに新型コロナウイルス感染の「第6波」対策として、無症状者のPCR検査と抗原検査を無料で実施する方針を固めた。また、第6波に備え、希望する軽症者全員をホテルなどの「待機施設」に滞在させるため、都道府県に施設の準備を要請する考えだ。陽性者を早期に発見するとともに、重症化を防ぐ狙いがある。岸田首相は10月15日の政府対策本部で、第6波対策の骨格を関係閣僚に示し、都道府県などと調整して対策の全体像をとりまとめるよう指示していた。
PCRなどの検査費用は、発熱の症状や濃厚接触者など医師や保健所が必要と判断した際は無料だが、自主検査の場合は有料だ。感染拡大時に検査数を大幅に増やすため、都道府県の判断で、無症状の人でも都道府県が認めた検査場での検査を無料にする。ワクチン接種証明書などを活用して行動制限を緩和する「ワクチン・検査パッケージ」の活用時には、体質などでワクチンを打てない人や12歳未満の子どもの検査費用も無料となる。ワクチン費用は公費で負担しており、不公平感をなくすためだ。
また、過去最大の感染者が出た今夏の「第5波」の際は、自宅療養を余儀なくされ、容体が悪化する患者が相次いだことから、政府は希望する軽症者全員が滞在できる「待機施設」の準備を都道府県に要請する。ホテルのほか、プレハブなどの簡易施設も認める方針で、感染が拡大した際、即座に設置できるようにする。施設では、血中の酸素濃度を測定する機器「パルスオキシメーター」で体調の変化を管理し、医師や看護師も配置する。
12月から開始予定の3回目のワクチン接種については、職域接種も認める方針を総合対策に盛り込む方向だ。今後、政府は感染が再拡大した際でも、コロナ対策と経済活動の両立を図ることを目指す。
出典:毎日+読売新聞(11/8)東京での新型コロナウイルスの新規感染者が、7日まで11日連続で30人を下回った。
全国的にも感染者の減少傾向が続いている。
8日、外国からの入国の制限緩和。ビジネス目的での滞在は、ワクチン接種を条件に待機を最短3日に短縮。
停止していた留学生や技能実習生の入国も条件付きで認める。ただし、観光客の入国再開は見送られた。
また、政府の新型コロナ対策分科会が開かれ、緊急事態宣言の発出などを判断する新たな指標について議論された。
分科会・尾身会長「医療ひっ迫の状況をより重視する。医療ひっ迫が起こらないように感染を抑えて社会経済活動をまわしていく」」
これまでは、新規感染者の数などに基づき、ステージ1から4までの4段階の指標を使っていたが、国民のワクチン接種が7割を超えたことなどを考慮し、病床使用率や重症者数など、医療のひっ迫度をより重視する5段階のレベルに変更する指針がまとめられた。
検査体制についても強化の動きが出ている。東京・新橋のPCR検査センターには、検査を受けに来た人たちが列を作っていた。
PCR検査無料化については、歓迎する声が出る一方で、「感染が拡大している時こそやってほしかった」という声も聞かれた。
11月は七五三の慶事があり、写真館、レストランがすでに予約で一杯の様子を目にする。
第6波に備えて、政府は陽性者を早期に発見するとともに、医療提供体制の強化を図りたい考え。
出典:プライムオンライン(11/8)
2021年11月08日
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