東京都は9月6日、新型コロナウイルス新規感染者が968人と発表した。前週月曜日の1915人から3ケタ台に突入し、1000人を下回るのは7月19日以来。この激減を巡り、ネット上では対策の効果として評価する意見とともに疑心暗鬼の声も相次いだ。
日韓の一日の感染者数が逆転したのは、今年9月24日だ。日本が2093人の一方、韓国は3237人。韓国の感染者が日本を上回るのは、昨年6月22日以来だった。 但し、死亡者は、韓国は依然として日本よりも少ない。ソウルと東京の感染状況が変わったのはそれもよりも5日も早い9月19日で、東京の565人に対してソウルは583人と18人も多かった。ソウルも昨年6月17日(ソウル25人、東京16人)を最後に1年3か月にわたって東京よりも感染者数が下回っていた。
日本で8月20日には、一日の感染者数過去最多となる2万5866人を記録した。入院出来ずに自宅療養中の患者も多数存在して、急激に病状が悪化して亡くなるケースが多かった。2回のワクチン接種や緊急事態宣言などが功を奏したのか、 8月末にはワクチン接種も5割弱が完了。国に基準だと重症者とはICUへ行くレベルだが、都の基準だとECMOを使用するレベル。 都と国の両者の対応の違いも、そのくらいの差がある。それが、ワクチン効果で重症者数も死者数も減り、医療が逼迫しなくなったとしている。保健所対応でないコロナ死亡者は統計に入っていないという見方もある。10月16日には484人と劇的に減った。NHKの特設サイトによれば、重傷者数も激減している表が示されている。
一方では8月中旬に20万件まで増えた一日のPCR検査件数が9月末には4万〜6万件に減り、検査数が減少しているのであれば新規感染者数が減るのは当然です。新規感染者が減っていると喜んでいて良いのでしょうか?ワクチン接種割合が日本より高い国でも感染者数が増加しているカナダ、イギリスのようにならないように政府には妥当な判断をしていただきたい。(リハビリテーション.COM)
韓国では「1ヵ月で(新型コロナウイルスの)感染者が10分の1になるなんて、ありえないでしょう。それが本当なら、世界はとっくの昔にコロナを退治していますよ」との声もあがる。「昨年初旬にコロナが世界的に感染拡大した当初、韓国は徹底した対策をとりました。大規模なPCR検査を実施し、感染者を検出。彼らの移動経路や治療医療機関など、個人情報を収集し公開したんです。違反者には、厳しい罰則を設けました。この対策は韓国の頭文字をとり『K防疫』と呼ばれ、かなりの効果を発揮しました。
ところが、不特定多数の人々が出入りする夜の繁華街などで、濃厚接触者の追跡調査が難航し、昨夏以降は感染者が拡大したんです。今年に入っても、収まる様子はありません。『K防疫』の成功に気が緩んだわけではないでしょうが、7月からの『第4波』は3ヵ月以上続き、一日の感染者数は1000人から3000人の高水準で推移しています」(韓国紙記者)
出典:https://rehabilitation7.com/vaccination-pcr/#toc14
辺真一10/11(月)
フライデーデジタル(10/17)
8月17日の時点で、日本の全国感染者は120万6797人と、2か月前の78万998人から42万5799人も増加。この2か月間の増加率は韓国の約5.4倍である。日本の人口(約1億2536万人)が韓国(約5134万人)よりも約2.4倍多いことを勘案しても、韓国と比べると余りにも多すぎる。この1週間の一日平均の感染者数を見ると、韓国の1779人対して日本は1万8265人と約10倍である。
首都を比較すると、ソウルの感染者は2か月前(4万733人)よりも3万1861人増え、8月17日現在7万2594人。これに対して東京都は2か月前(16万7868人)よりも12万3989人増え、29万1857人になっている。東京の感染者はソウルの約4倍も多い。
一週間(8月11−17日)平均では、ソウルの470人に対して東京は4527人と、約10倍に近い。東京の人口(約1396万人)はソウル(約991万人)よりも約400万人多いことを差し引いても、東京の感染者もソウルに比べて多すぎる。
韓国も日本も感染者を減少させるためワクチン接種を急いでいるが、接種状況を比較すると、8月17日現在、接収回数(累計)では日本の1億1351万回に対して韓国は約3314万と日本のほうが約3.4倍も多い。
1回の接種を終えた人の数では日本(約6400万人)は韓国(約2380万人)よりも約2.6倍、2回目を完了した人の数でも日本(約4935万人)は韓国(約1049万人)よりも約4.7倍も多い。ワクチン接種のスピードを考えれば、この期間は韓国よりも日本のほうが感染を抑えてしかるべきだが、現実はその逆になっている。
死亡者の数についても比較してみよう。
韓国の死亡者は8月17日現在、2178人なのに対して日本は1万5516人と韓国の約6.5倍である。東京の死亡者(2325人)もソウル(561人)の約4.1倍である。
日本の場合、医療が逼迫し、陽性者は自宅療養に回されるケースが多く、東京都だけでその数は8月18日現在、2万2226人に達しているが、韓国の場合、中等症以上は病院で治療を受け、無症状、軽症者は基本的に全員生活治療センターに隔離されることになっている。また、PCR検査は無料で、全国の選別検査所でいつでも自由に受けられる。
日本は感染状況の度合いによって緊急事態宣言もしくはまん延防止等重点措置を発令しているが、韓国は「ソーシャルディスタンス(社会的距離)確保」レベルの上げ下げで対応している。ソウルなど首都圏では現在、最高レベルの4段階にあり、午後6時以降の会食は2人まで、飲食店の営業は10時までとなっている。営業時間は日本よりも2時間長く、酒類の提供も禁止されていない。
なお、韓国の死亡者(2178人)の内訳は80代以上1149人 70代610人、60代283人、50代99人、40代20人、30代11人、20代6人となっている。また重症者は366人いるが、80代以上16人、70代49人、60代73人、50代149人、40代47人、30代28人、20代3人、10代1人となっている。
出典:辺真一(コリアン・レポート 8/19)
2021年10月25日
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