佐藤佳准教授(東京大学医科学研究所)によりますと、新型コロナウイルスの従来株や変異株に対する中和抗体の働きを調べたところ、ミュー株については、他の変異株と比べ、最も(ワクチン)効果が低かったということです。
佐藤准教授は「感染して治った方とファイザーのワクチンを打った方の血清を使って検討したが、一番、効かないといわれていたベータ株よりもミューの方がファイザー及び感染して治った方のどちらも中和抗体が効きづらい結果だった。ワクチンによって中和抗体以外にも『免疫の記憶』や『細胞性免疫』などが高まるため、ワクチンが全く効かないという意味ではない」としています。
ミュー株をめぐっては、国内でこれまでに2人の感染が空港検疫で確認されています。政府の分科会のメンバーで、日本医師会の常任理事を務める釜萢(かまやつ)敏さんは国としてミュー株をどう備えるべきとみているかというと、これまでは、デルタ株を見つけることに注力していましたが、今は、置き換わってきましたので、これからは新たな変異株をしっかり把握できる体制の確立が必要だと話す。
出典:テレビ朝日(9/8)世界ではこれまでに2億2194万人以上が感染。458万人以上が死亡しています。(感染者 2億2194万6035人 死者 458万6369人 米ジョンズ・ホプキンス大 9月8日午後5時時点)一方、ワクチン接種を完了した人の割合は、イギリスは全人口の63.8%、トルコは45.4%となっています。
700万人以上が感染したイギリス(感染者 708万9051人 死者 13万3808人 米ジョンズ・ホプキンス大 8日午後5時時点)では、BBCによると、ジョンソン首相は7日、新型コロナウイルス対策の結果、膨らんだ医療費などの財源不足を補うため、“増税”を実施する方針を明らかにしました。
ジョンソン首相は、「来年4月から国民保険料を1.25%引き上げ、(再来年からは)所得への増税に切り替えて同じ金額を徴収する」と発表した。3年間で360億ポンド、日本円にしておよそ5兆4000億円の財源を確保できるとしています。
ただ、国民保険料の引き上げは2019年の総選挙での公約を破ることになるため、ジョンソン首相は「世界的なパンデミックは誰の公約にも書かれていなかった」などと釈明しました。
出典:NNN(9/8)