芸能人、お笑いタレントの中には優れた身体能力の持ち主も多い、それにしても笑わせるためのGorieを演じた芸人根性には恐れ入ります。この姿は日本ばかりか、海外の人々にも楽しい感動の連鎖を起こしていたのには、今さらながらネットで知りました。
https://twitter.com/i/status/1431212766627459079
nogorie で爆発人気キャラになった、お笑い芸人のゴリさんは、沖縄から上京し、大学の映画学科の演技コースに入って、最初は演者を目指した。ところが、大学を中退して吉本興業に入り、お笑いもしながら、ドラマや映画にも出ていた。いわば自分の夢がかなった人生だったが、吉本の上層部があるとき、「吉本からも映画監督を輩出しよう」と。芸人50人に短編映画を撮らせる企画で、映画学科出身の僕にも声がかかった。
沖縄にいる時は、「こんな田舎なんて嫌だ」と思っていたのに、東京に来て、ようやく客観的な沖縄の素晴らしさが見えた。「あんな狭い島」って言いながら、その狭い島の100分の1も実は知らなくて、知れば知るほど魅力的だと思う。書こうと思ったら、沖縄って実はでかいんですよ。
いつか沖縄戦のことも撮りたい。ただやっぱり中途半端な知識で書くわけにはいかないので、かなり時間をかけて勉強して、リサーチして、本当に何を訴えたいのかというのを明確にしてから撮りたい。沖縄が進んできた歴史っていうものも表現して、みんなに知ってもらいたい。沖縄には、映画になる面白い風習とか文化がたくさんある。アメリカ文化っていうのも色濃く残っていて、日本の中でもまれな美しい自然や生態系がある。陽の部分から陰の部分までたくさんある。
そのときまで、べつに映画を作ることなんて興味がなかったんです。演者として、紀里谷和明監督の「GOEMON」という映画の撮影中だったんですよね。監督を見ていて、やっぱり大変そうって思った。それで雑談レベルで紀里谷監督に、「実は今、会社から短編映画を撮らないかって話が来ているんですけど、やっぱりしんどそうだから断りますわ」って言ったら、「ゴリくん、それ間違っているよ!」ってマジモードで言われて。「チャンスっていうのは限られた人にしか来ないんだから、目の前のチャンスをつかまないなんてバカげたこと、だめだよ! 何も準備していなくても、チャンスをまずつかんでから努力を始める人だっているんだよ」って。じゃあ、とりあえず経験として1回だけやってみようかな、みたいな感じで引き受けた。それで初めて脚本っていうものを書くことになるんですけど、コントじゃないから、ただボケを書けばいいっていうものではないし、起承転結の物語が必要。書けないんです、脚本が。そこでまず悩む・・・
ただ人を憎みながら生きていくのか、人生なんてつまらないと思って生きていくのか、超ハッピーって思って生きていくのか。同じ時間だから、自分の人生をできるだけ充実させたいんですよね。自分だけおいしいケーキを食べるのも幸せですけれども、おいしいケーキを作って、おいしいって喜んでくれている人の顔を見るのもすごく幸せです。だからどっちも味わいたい。自分だけだとやっぱり苦しいですよ、そんな人生。自分も喜びながら、人も喜ばせたいんですよね。
出典:https://www.asahi.com/and/article/20211119/410658612/2/
2021年11月13日
この記事へのコメント
コメントを書く