カリフォルニア州立大学のロバート・セイヤーの著書『毎日を気分よく過ごすために』(本明寛訳、三田出版会)
『アドラー心理学 あなたが愛される5つの理由』ぱる出版
口角をあげ、ニコニコする表情を作るクセをつければ、気分もよくなり、上機嫌でいられる。
そして、上機嫌でいれば、世の中のどんな出来事も、ハッピーな気持ちで 受け入れることができるようになるのだ。
そのためには、毎日の気分がよくなければならない。
トイレに立ったときには、鏡に向かって笑顔を作る習慣を持とう。
電車に揺られて出社するときにも、笑顔を作る練習をしよう。
笑顔の表情を作れば作るほど、みなさんの気分はよくなっていく。
「ウソだろう」と思われるかもしれないが、これは本当の話なのだ。
明るい気分でいられれば、最悪の状況に陥っても、何とか乗り越えられるという楽観性を持つことができる。
幸せでいるためには、いつでも上機嫌でいるクセをつけよう。
心理学には、「顔面フィードバック仮説」というのがあり、笑顔の表情を作っていると、私たちの脳みそに喜びの信号がフィードバックされ、どんどん快適な気分になっていくことが知られている。どれくらいやればいいのかというと、わずか1分間。
イリノイ大学のマヤ・タミールの実験では、たった1分間、笑顔を作らされたグルー プでは、気分のほうも高揚したというのである。
だから、たとえ不機嫌なことがあっても、「上機嫌でいるフリ」をしよう。
スキップし鼻歌を歌いながら、「アハハ」と大きな笑い声を出して、上機嫌なフリをしていれば、
気分のほうもつられて上機嫌になっていくからである。
私たちの気分は、行動によって引き出される。ムリにでも笑っていると、本当に楽しい気分になっていくのだ。
もし、人生で偉業を達成していようが、富を築こうが、気分が落ち込むことになれば、どうしようもない。
いつでも不機嫌な人は、眉根を寄せて、不機嫌な顔をしているのが良くないのだ。
「悲観主義は感情からくるもの、楽観主義は意志からくるもの」(アラン)
不機嫌になるには、自分の感情や気分のおもむくままにしておくだけでいい。
すると、嫌なことがあったときなど、我慢できずに、すぐに不機嫌になって、まわりに当たり散らしたり、怒りっぽくなったりする。
そして、ふてくされたり、落ち込んだり、顔に出たりする。
小さな子どもはもっと自分に注目して欲しい、気づいて欲しい、とまわりに伝えてる。
まわりの人に、「機嫌をとって欲しい」、「ちやほやして欲しい」と訴えている。
これは、レストランなどで、威張ったり、怒鳴ったり、ガタピシやる人も同じ。
威張ったり怒鳴ったりすることよって、もっとちやほやして欲しいと言っている。
つまり、自分の感情に流されやすい、幼い人だ。
齊藤一人さんは「自分の機嫌は自分で取る」という。
自立している大人は自分で自分の機嫌をとれる。
大人というのは、ノウハウをしっていて、困った状況でも意思の力で、「ニッコリ笑ったり」「優しい言葉かけたり」して、自分の気分をコントロールして上機嫌そうに振る舞える、そして不安定な気分を乗り越えれるからだ。
つまり、上機嫌になるには意思が必要だ。
そのために嘘でもいいから、笑顔をつくったり、スキップしたり、笑ったりして、あたかも上機嫌であるかのように振る舞う。
ウソではなく効果がある。
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