「コロナ禍で東京五輪をどのように成功させるのか注目される」、それには政府の役割はワクチンを調達して自治体に届けること、次にワクチン接種は自治体が実施することになる。接種の速度を高めるために東京と大阪に大規模接種センターの設置を決定したが、それでも接種は自治体が担う。ワクチン接種率を上げるには接種者の管理のデータ化、デジタル化が重要だ。
海外でのコロナをめぐる最新の動きです。
■韓国 国内未承認のワクチンを製造…世界的なワクチン生産の拠点目指すか
(韓国 感染者12万4269人 死者1840人 韓国・保健当局 4日)
12万人以上が感染した韓国。韓国は、SARSの体験からこうしたデジタル情報処理を構築してきています。
韓国ではアストラゼネカとノババックスのワクチンの国内製造も進められていて、文在寅大統領は、世界的なワクチン生産の拠点を目指しています。韓国北部・春川の医薬品メーカーの工場では、ロシアが開発したワクチン、スプートニクVの製造が進めらています。韓国コーラス春川工場・朴浩石工場長「(ワクチン)6.5億回分の委託生産で、売上高約4900億円超のビジネスだ」と説明しています。
しかしながら、韓国ではロシア製ワクチンの使用は未承認。そのため、製造されたワクチンは輸出向けだということです。5月4日は、UAE(=アラブ首長国連邦)の駐韓大使が輸入開始に向け、工場を訪れたました。製造を委託しているロシアの政府系投資ファンドによると、スプートニクVは現在64か国で使用が承認されています。
■アメリカ ワクチン接種進み、バーカウンターでの飲食再開
(アメリカ 感染者3247万1762人 死者57万7523人 米ジョンズ・ホプキンス大 4日午後5時時点)
世界最多の3200万人以上が感染したアメリカでは、ワクチン接種が進み、新たな感染者数が減少傾向に。そのため、ニューヨークでは、4日からバーカウンターでの飲食が再開されたということで、早速多くの人が、昼間からお酒を楽しんでいました。
飲食店オーナーは「パンデミック以降、初めてバーカウンターに お客さんを入れることができました。とてもうれしいです」
また現在、飲食店や小売店、美容院や映画館などに課している収容可能人数の制限についても、ニューヨークのクオモ州知事が、19日から撤廃すると発表しました。
およそ1.8メートルの社会的距離を確保することなどの措置は、引き続き求められます。
■フランス 昼間の外出制限解除、屋外営業は今月中旬から
(フランス 感染者571万7160人 死者10万5291人 米ジョンズ・ホプキンス大 4日午後5時時点)
規制を緩和する動きはヨーロッパでも。570万人以上が感染したフランスでは、新型コロナウイルスの感染状況が改善しているとして、今月3日から昼間の外出制限が解除。これは規制緩和の第1段階で、自宅から10キロを超える移動もできるようになりました。
レストランなどの屋外での営業は、今月中旬からですが、テラス席が設けられるなど、早くも街に変化が見え始めています。
今月、19日からは第2段階として、レストランなどの屋外営業や美術館など文化施設の営業が認められるほか、夜間の外出制限も緩和されます。
■ブラジル NGOが空の袋を埋葬するような作業で政府に抗議
(ブラジル 感染者1477万9529人 死者40万8622人 米ジョンズ・ホプキンス大 5月4日午後5時時点)
世界で3番目に感染者の数が多いブラジル。
リオデジャネイロのビーチには、ずらりと並べられたシートでブラジル国内で死者が急増していることを受け、ブラジルの民間団体が抗議活動として何も入っていない遺体を収容する袋を使って抗議しました。
ブラジルでは4月29日、新型コロナによる国内の死者数が40万人を超えたことを受け、新型コロナウイルス対策を軽視していた政府や、大統領を批判していたのです。
そのブラジルを巡っては、3日、WHO(=世界保健機関)が、先週報告された新型コロナウイルスの感染者のうち、インドとブラジルが半数以上を占めていた事を明らかにしました。
■インド 感染者2000万人超
(インド 感染者2028万2833人 死者22万2408人 インド保健当局 4日発表)
インドでは、4日、感染者が2000万人を超えました。首都ニューデリーでは、学校を臨時のワクチン接種センターにするなど対応に追われています。
2021年05月07日
この記事へのコメント
コメントを書く