「家で意識を失ったとき、自宅で最期を迎えたいなら、きちんと自分の意思がわかるようにしておかなければダメ。しっかり看取りまでしてくれる主治医との関係をつくっておくことが重要です」具体的には、何かあった場合は「訪問看護師」や「かかりつけ医」にまず連絡を取る意識を持ちましょう。
在宅での看取りとは、「最期の時をご自宅で迎えたいご本人の想い」と「ご自宅で迎えさせてやりたいというご家族の想い」とで成り立ちます。ご本人は在宅での看取りを決めたときに、「積極的治療はしない」「医療機関より、我が家」を選ばれたご本人の想いに答えようとご家族は「負担が増えるけど頑張ろう」「出来る限りのことをしてやろう」と決断されます。ご家族は、少しでも辛くないように痛くないようにだるくないようにとご本人のことに気をやむのです。
在宅でご本人が苦しそうにても看取りを始めたのですから、どういう状況になってもご家族は冷静に対処するように心がけましょう。最期の時に慌てて救急車を呼んだりしては、お互いの想いが台無しになってしまします。
看護師や医師に連絡できていれば、救急車が必要ならちゃんと指示してもらえますので心配しないでください。
専門家である「かかりつけ医」や「訪問看護師」とよく話しを聞かれご家族も十分な知識を付けることが大切です。
ご本人の急変時や判らないことが出てきたら、まず、訪問看護師に連絡をすることをお勧めします。
ご家族が冷静に判断しているつもりでも、当事者なので冷静さを欠いたり、判断の材料を見落としたりすることもあります。
訪問看護師は医療の分野だけではなく、生活介助なども行ってもらえるので関わることも多くご本人のことをよく理解してくれています。家族にとってとても助けになります。
これから、法律や医療制度などもどんどん変わっていくと思います。
数年先、十数年先には、救急車や警察の問題も改善されていると思います。
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