自治体のSNSの活用、住民の高評価を狙って動画発信に注力する事が求められてきているが、国も世論で政策をにらむように、地方自治体も「反響を数値として可視化する」ことを見計らうようになってきている。これからは魅せるPRも大事なことだと思う。それが出来ないと浮き沈みが出てくるように思う、面白いと思ってもらえる伝え方、そこに熱をいれられる職員がいるかどうか、探し出していく、上意下達は終った、これこそ新時代における攘夷(外敵コロナを打ち払う)尊王(住民が主になる)かもしれない・・・・などと。
それにしても南島原市が満島ひかりを起用した、そうめんふるさと納税のPR動画は俊逸だ。6変化するというその演技が可愛くて、何度も見たくなってしまう。女優の演技力がモノをいってコミカルな映像なのでリピートしてみてしまう。何がこの映像を面白くしているのか、探り出したくなるし、女優という役を演じるプロの真骨頂を見せてくれて楽しめる。ついでに、そこまでするなら訪ねて行ってみたくなる・・・そんな好感度をもたらす。そうめんランキングというのもあるそうで、ネット上では、インタビュー記事があったので、その質問もなかなか良い点をついているので一部コピペしてご紹介してくなった。
――動画の反響を受けて、実際に何か変化はありましたか?
「SNSで、『そうめんのふるさと納税をしました』というコメントを見た時はうれしかったですね。また市役所にも、『あのそうめんはどこで買えるのか』などの問い合わせが。ただこのコロナ禍で、原城跡の団体観光客、インバウンドはありません。ただ今後皆さまに来ていただくことを考え、原城跡の満島さんが撮影された場所に撮影で使用した旗を設置し、そこで記念撮影が行えるようにしたり、原城跡での撮影で満島さんが着られた天草四郎の衣装を展示するなど考えています」
↓ これが、話題のPR動画
――なるほど。聖地巡礼を狙っているわけですね。
「まさしくそうで、知名度向上とともに聖地巡礼のお客様を想定しています」
――これだけ動画がバズれば実現しそうです。他にも国際短編映画祭ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 2018で、第7回観光映像大賞(観光庁長官賞)を受賞した観光ショートフィルム『夢』やアニメ『巨神と氷華の城』やダンスムービー『マイメンいつメン島原手延そうめん』など、動画制作に力を入れているようですが。
「動画に力を入れているのはSNSの活用を念頭に置いているからです。今はSNS時代。そこは我々としても、どうしても取り込みたいという思いがあります。SNSの活用としては、動画に登場する架空の番組『突撃!南島原情報局』の公式アカウントをTwitterに置いたりもしています」
――SNSや動画でのPRは以前のPRと比べ何が効果的なのでしょう。
「以前は雑誌や地下鉄の広告などでのPRでした。動画の良さは再生回数で観た人数が分かること。地下鉄の広告では何人が見たか分からない。それが可視化されるのが大きな違いだと感じています。あとやはりバズりなどでの反響があること。すでにほかの地方自治体からもどのように作ったのか、問い合わせをいただいています」
――なるほど。まさに新時代の町おこし。エポックメイキングとなりそうですね!
「そうなりたいという想いもありました。コロナ禍が収束すれば、観光客も名産の売上も伸びる要素はあると思って期待しています。今後、またPR動画を作ることがあれば、それもまた攻めた形に。今後も形にとらわれないPRをしていきたいと考えています」
(取材・文/衣輪晋一)
出典:オリコンニュース(3/27)
2021年03月30日
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