くるみを食べることによって得られる、代表的な5つの効果は以下の通りです。
くるみに含まれるトリプトファンという成分の代謝の途中で分泌されるセロトニンには、自律神経のバランスを整える働きがあります。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれており、心のバランスが整え、ストレスを軽減してくれるため、睡眠の質を高めることが可能です。
メラトニンというホルモンの血中濃度が3倍になるという研究結果があります。このメラトニンには体内時計を整え、夜になると自然な眠りへと誘う効果があります。
また、ミネラルやビタミンが豊富なくるみは、ダイエットや美容に関心の高い人からも人気です。ビタミンB群は、疲れにくい体づくりをサポートするだけでなく、身体の組織を美しく保つ効能があるため、美肌効果が期待できます。また、食物繊維が豊富であるため、腸内環境が整います。老廃物が体外に排出されることでお肌の調子が整うなど、美容にもつながると考えられます。
さらに、くるみは糖質が少ない食材です。成分表の炭水化物から食物繊維を引くと、くるみ100gあたりの糖質はたったの4.2gであることがわかります。良質な脂肪を含んでおり腹持ちが良いため、糖質制限ダイエットの際にも強い味方となるでしょう。
身体の内側からのヘアケアとしても、くるみが注目されています。髪の毛を作るのに必要なタンパク質、ビタミン、ミネラルも豊富であるため、髪に必要な栄養素を補給でき、しなやかな強い髪につながると考えられているからです。また、美髪に有効と言われているナッツ類の中でも、くるみは抗酸化作用が強い食材です。これにより、髪の毛に受けるダメージを軽減させる効果が期待されています。
また、くるみは亜鉛などのミネラルが豊富です。これらの働きによって血行が良くなり、薄毛の対策につながります。さらに、メラニン色素を作る細胞の活性化にもつながるため、白髪の対策にも効果が期待されます。
くるみには赤ワインを上回るポリフェノールが含まれており、抗酸化作用の強い食材であるため、細胞が酸化して錆びつくのを防いでくれます。くるみを食べることで細胞が健康に保たれ、アンチエイジングにも効果があると言われています。
コレステロールや中性脂肪の値を下げる効果があります。糖尿病、心臓病、脳卒中やがんなどの生活習慣病の予防に効果を発揮することがわかってきています。また、血をサラサラにして、高血圧や動脈硬化の心疾患を予防する効果も期待できます。これらはくるみに含まれるオメガ3脂肪酸やビタミンEの働きによるものです。
1日の理想的なくるみ摂取量は7粒(28g)と言われています。おおよそ毎日ひとつかみぶんを食べると考えれば良いでしょう。美容・健康やダイエット向けの食品として注目されるくるみですが、脂質が多く含まれています。フライパンで炒ることで、ポリフェノールがより多くなることも分かっています。
2021年03月20日
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