コロナ禍であれば、さらに悩みは深まる。
生きづらさは、子どもから大人まで、さまざまな形で現れる。要支援者の年齢や特性・環境により多岐にわたる。
今回のテーマは「不登校」。不登校の背景には、さまざまな課題や生きづらさが見え隠れしている。
悠々ホルン氏のトークでは、我孫子市出身で、子ども達の辛い想いを代弁するシンガーソングライターとして活動。自身の経験を伝えて、法務省、厚生労働省、学校、不登校の親の会など、あらゆる方面から声がかかり講演活動を各地で行っている。朝日新聞やNHKなど、様々なメディアにて取り上げられてきた。経緯は10代の時に、不登校や自殺未遂に及んだこと、実体験をもとにした歌をインターネット上に公開したことをキッカケに、心に傷を負った中高生を中心に支持が広がり、これまでに7000通を超える応援・相談メッセージが全国から手紙やメールにて届いている。その内容は、家庭不和、いじめ、虐待、不登校、援助交際、自傷行為、病気、自殺願望など。こうした子ども達のSOSを歌や動画を通して代弁し、共感をえてきた。最後に、ギターで自作の歌を披露、場を弛緩させる不思議な雰囲気をもったシンガーであると実感させ、さらに話の説得力が増した。
今回、市民活動ステーション、市民活動ネットワークの共済事業だった。冒頭の講演では、遠藤美香氏がお話をされた。我孫子市出身、平成31年4月から我孫子市教育員会教育研究所の所長として、教育行政の推進に携わっている。特別支援教育と長欠児童生徒対策事業、特に適応指導教室「ヤング手賀沼」の運営に尽力している。どこに居ても子どもファースト。子どもたちが我孫子市で育ってよかったと思えるようにしていこうと、教育行政の推進に携わって、日頃のご努力に精魂傾けておられるのが分かった。現状で不登校ゼロが難しい課題だが、地域活動等、学校・行政も含めた生活支援、相談支援、就労支援、療育支援の公的支援や、地域での支援活動に係る人たちが、互いの支援について理解を深め、理念と情報の共有を行い、切れ目のない支援を共に考えていくのが必要だと、呼びかけた。
参加者は、会場から溢れ、一部リモート参加となったほどだった。