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このブログでは、地球サイズの行動派」をモットーにしてきた通り、市議・海津にいなの日々考えている事、見たこと、聞いた事、考えたこと、日々の活動を日誌としていきます。グローバルな視点で我孫子の今昔を紡ぎ合わせてABIKOと「観光」(まちの輝きを観せる意)、SDGsを率先してきたことを伝えます。
我孫子は、嘉納別荘と白樺派の関わりは深く、『リーチ先生』の新聞連載(2018)では我孫子の話がふんだんに登場していました。陶芸家として決意するリーチには、白樺派の一員として我孫子での暮らしが人生で最もハッピーな思い出だと記していた。実は、平将門の活躍の拠点だった時期もあったと調査がされてきました。NHK大河ドラマでロケ地観光のブームとなった『平将門、風と雲と虹と』(1976)の際は、まだ知られてずの郷でした。2019年では、同ドラマ『いだてん』によって嘉納治五郎の艱難辛苦がつまびらかにされ、東洋初のオリンピックが東京に決まるまでには、手賀沼もオリンピック競技施設の候補にと考えていた事が知られ、市民の浄財で嘉納銅像が建立(2020年)されました。五輪開催に奮闘した嘉納は晩年は我孫子別荘とご自宅とに半々でくらし、急逝された後にはご家族が移り住まわれていたことが近年の調査で分かってきました。さあ!智慧をもたらず巳年こそ、ねじり鉢巻きで、巻き返す年に!!

海津にいな 「あっちこち@ABIKO」活動日誌

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2020年09月12日

北斎70歳での作品、英国が購入

北斎の作品を日本国外では最も多く所蔵する大英博物館では、作品群をオンライン閲覧でも可能にするとの発表がされた。3日、葛飾北斎(Katsushika Hokusai)の「失われた作品」とされる103点を入手したと発表した。将来的には無料展覧会で展示される予定だという。同館が入手したのは、1829年に70歳の北斎が手掛けた未完本の挿絵。1948年に競売にかけられた記録が残っており、昨年フランス・パリで再発見されていた。

今回の作品は北斎に私的な問題が続いた後、創作活動が滞っていた頃の作品で、その点で特に興味深いものだとしている。北斎は、冨嶽三十六景の神奈川沖浪裏(The Great Wave)などの作品で国際的に高い評価を得ている。世界が認めた絵師だ。世界十大芸術家の1人と目され、日本のみならず世界で高い評価を受けている葛飾北斎。1999年にはアメリカの雑誌『ライフ』における企画「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」において日本人で唯一ランク入りした(86位)。
hokusai.GIF  hokusai 2.GIF  
1831年刊行の『冨嶽三十六景』は名作中の名作だ。その『冨嶽三十六景』と並んで代表作と言われているのが『北斎漫画』で、19世紀中ごろには日本のみならず欧州へと伝えられた。この『北斎漫画』は、ジャポニズム(日本趣味)を引き起こすひとつの原動力となったのは否めない。『北斎漫画』は“ホクサイ・スケッチ”と呼ばれ海外でも人気を博した。パリでは神として崇められるほどで、モネ、ゴッホ、ゴーギャンなど欧州の画家たちは北斎の描写力と構図に感動し、自分たちの絵の中にも取り入れた。全15編から成り、約4000の浮世絵が収録されている『北斎漫画』の中から今回は「動植物・伝説の生物」を題材にした作品を中心にまとめた。北斎の並み外れた描写力がこのテーマでいかんなく発揮されている。表題の「漫画」は「気の向くままに漫然と描いた画」であることに由来しており、北斎自身が名付けたと言われている。

北斎は、人物、風俗、動植物、伝説の生物、風景、建築物、歴史などあらゆるものを題材にして、森羅万象、万(よろず)ごとを画にした希薄ある画家で、漫画の祖であったのだ。


 
参照HP:
https://www.afpbb.com/articles/-/3302804

ちなみに、北斎が多作であったのは、娘・栄の存在があったからと言われる。
週末なので、是非とも つづき もお読みください。 北斎には娘がおり、幼いうちから見よう見まねで特に美人画に優れ、北斎の肉筆美人画の代作、晩年の北斎の画業を支えたともいわれている。

 
 北斎に私淑していた渓斎英泉も、自著『旡名翁随筆』(天保4年(1833年)刊)の「葛飾為一系図」で、「女子栄女、画を善す、父に従いて今専ら絵師をなす、名手なり」と評している。つまり、北斎自身も「美人画にかけては応為には敵わない。彼女は妙々と描き、よく画法に適っている」と語ったと伝えられているのであり、また、北斎の春画においても、彩色を担当したとされる。

 この記述から読み解くと、栄(雅号・「応為」)は天保初め頃には出戻っていたことになるので、北斎晩年の20年近く同居していたと推察されている。北斎の弟子、露木為一が「先生に入門して長く画を書いているが、まだうまく描けない」と嘆いていると、応為が笑って「おやじなんて子供の時から80幾つになるまで毎日描いているけれど、この前なんか腕組みしたかと思うと、猫一匹すら描けねえと、涙ながして嘆いてるんだ。何事も自分が及ばないといやになる時が上達する時なんだ」と言い、そばで聞いていた北斎も「まったくその通り、まったくその通り」と賛同したという。

 現存する「応為」の作品と確認されたものは10数点で、その点はレオナルドダヴィンチに似て非常に少ない。誇張した明暗法と細密描写に優れた肉筆画が残っている。70才近くまで生きたとされる彼女の作品数が少なすぎることから、「北斎作」とされる作品の中には実際は応為の作もしくは北斎との共作が相当数あると考えられている。特に北斎八十歳以降の落款をもつ肉筆画には、彩色が若々しく、精緻に過ぎる作品がしばしば見られ、こうした作品を応為の代筆だとする意見が強い。 その為、北斎筆とされる春画「絵本ついの雛形」は応為の筆と言われるのである。繊細な筆の描写とモダンな着物の描き方は女性ならではの表現ととらえると北斎父娘の関係は興味深い。中でも「吉原格子先之図」には、よく見ると、提灯の一部に「応」と「為」の文字を入れ、さりげなく自分の作品であると示していた。父親の才能を引き継いだというべき、女流画家だったので、父のゴーストライターをやっていたのは頷ける。江戸時代に一人で描かれたとは思えない筆の勢いを晩年にまでみせている。


 
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PROFILE
ブログ製作者:海津にいな                 (KAIZU Nina、新菜)。
経歴:(株)発明工房役員、我孫子市議会議員(5期)を続行中。児童英会話インストラクター、野村総研(政策研究部所属など)勤務した。放送大卒、立教大学(観光学研究科 )修了。筑波大学大学院(博士課程後期 単位取得退学)
コミュニティ−活動:めばえ幼稚園・四小PTAの役員/青山台自治会副会長・三小・我中PTAの役員/久寺家学習指導(書道)、生涯学習推進基本計画策定委員(’99) 
NGO活動、他:NGO・ACT(我孫子カルチャー&トーク)の会、開かれた県政を進める会世話人(〜‘09)、女性のための政治スクール(10期)、千葉県ボランティアコーディネーター、千葉県観光人材育成セミナー。日本観光研究学会、eシフト、自殺対策議員有志の会、自治体ウオッチ(世話人)。
市民活動:我孫子市国際交流協会(初代理事・広報部長)、我孫子の文化を守る会、我孫子フィル後援会、我孫子地産地消協推進協議会、我孫子市消費者の会(`90〜)、エコライフ、谷津を守る会、かっぱ祭り実行委員(第1〜3回)、AYA(フィンランド劇団招聘)、きもの愛好会、湖北山の会、市史研究センター会員、まちづくり編集会議:将門プロジェクト企画。
生涯学習:オープンスクール(武蔵野美大、川村学園女子大学、中央学院大学、麗澤大学、上智大学、放送大学)にてリカレント他、国際理解活動の必要からギリシャ語、スペイン語、仏語、韓国語、英語を学ぶ。CCC(異文化コミュニケーション=英会話クラス)
Emailabkkaizu●gmail.com
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