2020年04月06日

快方へ模索するイタリア、フランス、イギリス、収束に向かう韓国

今、イタリアでは、申告書なしに外出すると警察の検問にあい、最高で3000ユーロ(36万円)の罰金を科されるのです。外出の時はかならず、自己申告書を携行しなければならず、身分証と一緒に持参していなければ、罰金の対象になります。

この申告書には住所氏名、年齢、行き先と外出目的、ウイルス感染者との接触の有無などを書くのですが、緊急事態宣言が出てから内容は、すでに四回も変更されています。自己申告書はその都度、ダウンロードして、自宅で印刷して使います。

唯一の外出ですが、せっかく買い物にいってもスーパーに着いたら長い行列になります。各自1メートル以上並ぶ間隔をあける必要があるため。店内は数人しか入れませんし、レジに2人以上並ぶこともできません。1人が出たら、1人が入るというルールなのです。お店や違反した人も罰金の対象になるので、間隔をあけるルールはよく守られています。

店員さんも、マスク、ゴム手袋着用で1メートル離れて対応してくれるという徹底ぶりです。ただ、スーパーには新鮮なものであふれており、毎日新しい商品は到着しています。トイレットペーパーは普通に売っています。

ただ不思議とこんな時に限って、洗濯機が壊れたりトイレの水が止まらなくなったりします。修理人は呼べますが、新品の家電は店が閉まっているので買えません。4月3日に政府が今後の見解を出すまで、まだまだ耐えなければなりません。

食料用品の心配はないですが、在宅待機も長期になりますと健康の不安、経済的不安、見えない敵への不安が日に日に倍増していきます。さらに室内にいるので食べてること以外楽しみがないので太りますし、毎食の自炊も面倒くさくなりますね。

そんな日々の中に、ちょっとした朗報がありました。3月からコロナ禍のために失業し、経済的な打撃を受けている私のようなフリーランサー(Libero Professionista)に、政府はINPS(全国社会保障機関)から「BONUS PARTITA IVA」の支給を決定したのです。

国からのフリーランサーのための現金給付金として1カ月600ユーロ(約7万2000円)を支給してくれることになったのです。日本よりは恵まれているとはいえ、イギリスやフランスより金額が少ないのは残念です。4月3日以降、ほかの職種や、児童手当なども発表されます。

ちなみにイタリアは、日本とは全く違う保険医療体制で、基本無料診断です。そのため、PCR検査も無料で受けることができ、検査体制には問題がないのです。しかし、その後の対応が整わぬ間に大感染が広がっていきました。

大感染を抑止するには、国民の協力と理解が大切ということで、緊急事態に対して国を挙げてコロナウイルスに立ち向かおうという大々的にTVコマーシャルが流されています。スポンサーは色々ですが、押しなべて内容は同じです。

在宅待機(仕事や買い物、緊急事しか外出不可)、頻繁な手洗い、他人に近づかない(最低でも一メートル距離をとる)、人混みを避ける、目や鼻や口をむやみに触れない、握手、抱擁の禁止、ティッシュは、一回使用したらすぐ捨てる、自身で通常のインフルエンザだと感じたら家に居ること。救急病院や病院に行かず、家庭医に電話で指示をもらうーーー。

こんな内容が繰り返し流され、有名人たちがCMに登場して若者たちに「こんな時こそ私は家に居るよ」「ウイルスに負けないように私は家にこもります」「若君たちも真剣に考えて家に居ましょう」などと呼びかけています。

お気づきでしょうか。どこにも「マスクをしましょう」という項目がありません。イタリアでも全くマスクは手に入りません。薬局では売り切れで、新たな入荷の見込みもありません。しかし医療現場では使われているようなので安心です。

今国民ができることは、我慢して、各自が家にいることです。ほとんどの人々が守っています。警察や軍隊が各町を封鎖して感染が広がらないように見守っています。しかし、そこまでしてもまだまだ感染は止まりません。

まもなく、今後の暮らし方がイタリア政府から発表されます。こんなに歴史的な瞬間に自分が生きているのが不思議なくらいです。

早くワクチンの開発が進むことを祈るとともに、あと何日平常心が保たれるか。メンタル勝負の期間です。
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フランスの感染者数が目立ち始めたのは、2月26日前後のことだ。ちょうどこの頃はパリの学校のバカンス明けで、海外のあちこちに旅行していたフランス人が徐々に舞い戻って来ていた時期だ。その5日前くらいからイタリアではどんどん感染者数がうなぎのぼりになっていったことを受け、「イタリアの北部ロンバルディアとヴェネト帰りの家族は14日間家から出ないように」という通達がフランス中の学校から各家庭にメールで届いていた。

 夫と「バカンス明けから子どもを学校や保育園に通わせるか」という話をしたが、最初から「家にいさせる」という意見で一致した。フランスではまだまだ危機感も薄く、街の様子からは人々がどう思っているのか、あまり推し量れない時期だった。
それでも我が家の「ロックダウン」の背中を押してやまなかったのは、隣人がイタリアとフランスのカップルで、バカンスのたびにイタリアに行くことを聞いていた。聞けば今はイタリアのロンバルディアとヴェネトに挟まれた地域にいるという。「だから大丈夫だ、学校に行かせる」と彼女は言った。しかし私にとっては、感染地域に挟まれている地域が何故かスルーであることほど、怖いものはないという印象を受けた。そのころ、両州から住民が出られないような制御がされていたか記憶が定かではないが、せっかくのバカンス中だ。彼女たちはロンバルディア州のミラノには立ち寄った可能性がある、と私はふんでいた。なぜなら彼女の口癖は「ミラノは最高」だからだ。

 彼女は娘たちの勉強が遅れるのを危惧していた。それに対し、オンライン授業でフォローがあるから大丈夫だ、と私は学校に行かせないよう、説得する方向に懸命に持っていった。ちょうどこの時、パリ郊外の幼稚園で校長をつとめる私の夫は「イタリアの2州だけではなく、イタリアと中国帰りの生徒は受け入れないように」というメールを教育省から内々に受け取っていた。そこで夫の情報と合わせて、直接校長に北イタリアにいた旨を伝えたほうがいいと強調した。

 私はなんとしてでも、自分たちの身を守るためにも、地域を守るためにも、自分の住む地域でできる限り感染を防ぎたかった。2月24日の週に聞いた新規感染関連のニュースでは、必ず感染者に「北イタリア帰りとの接触者」というキーワードがあったからだ。

 こうして子どもを休ませたくない彼女との押し問答は終わったが、この時、「人というのは自分は絶対に感染していないと思うもので、日常生活をやめることができないのだ」ということを学んだ。「自分や家族が無症状感染者で人にうつしてしまうかもしれない」という周囲への配慮など、チリホコリもないようだ。また、こういう人たちがこのフランスにどれだけいることだろうかと思った。

 4月5日現在、フランスのCOVID19による死亡者数はやや減少傾向にあるという。しかし少し気を抜けば、このウィルスはすぐに勢いを盛り返す。言葉も失うほどの邪気を放つ性質を持つ相手と、静かに戦い続ける日々は、まだまだ終わりではないのだ。

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 イギリスのロックダウンは罰金が科される厳しいものだ。不要にもかかわらず外出すれば、罰金は60ポンド(約7800円)以上。2回目の違反に対してはは120ポンド(約15,600円)が科される。
ただし、食料品の買い出し、1日1回ギリスでは元々、多くの家庭が宅配スーパーを利用している。しかし現在は、どこも配達枠は数週間先までいっぱい。予約自体が難しいのだ。つまり、これだけ”Stay at Home"、自宅にいるように言われながらも、スーパーへ出向く場合もある。
スーパーも厳戒態勢だ。
3月25日に政府が発表した方針に基づき、店内へ一度に入れる人数を制限し、行列を減らすなどのルールは徹底されている。また、ほかの客と2メートルの距離をあける「ソーシャル・ディスタンス」も厳守されている。の散歩は認められている。と言っても、外出ルールはかなり細かく制限されており、極めて不便であることは間違いない。
ギリスでは元々、多くの家庭が宅配スーパーを利用している。しかし現在は、どこも配達枠は数週間先までいっぱい。予約自体が難しいのだ。つまり、これだけ”Stay at Home"、自宅にいるように言われながらも、スーパーへ出向く場合もある。
スーパーも厳戒態勢だ。
3月25日に政府が発表した方針に基づき、店内へ一度に入れる人数を制限し、行列を減らすなどのルールは徹底されている。また、ほかの客と2メートルの距離をあける「ソーシャル・ディスタンス」も厳守されている。


何しろ、オンラインの教材やコースがたくさんあり、ロックダウン前後から無料で受けられるものが増えたので、選択肢は多い。多すぎて迷うほどだ。
娘は学校のオススメのKhan Academy(https://www.khanacademy.org/)(日本語版もある)を算数の学習に使っている。これは本当に素晴らしい。無料にもかかわらず、テーマごとに細かくビデオ講義と問題がある。
英語は勉強のかわりに、読書。家にある本は全て読んでしまったし、図書館は閉まってしまった。近所の人に頼んでみたところ、中学生のお嬢さんが昔読んでいた本を玄関先に届けておいてくれた。
2人とも外出を制限され、ストレスが溜まっているようだ。そんな時は、何より運動。

イギリスの人気トレーナーJoe Wicks(https://www.youtube.com/channel/UCAxW1XT0iEJo0TYlRfn6rYQ)がロックダウン後から平日の毎朝9時に子ども向けのPE(体育)のライブ配信を行なっている。うちでもライブではないけれど視聴して運動している。ルーティンづくりにいいので、ライブでみている友達も多い。

娘の友人が通う音楽やバレエの教室もそれぞれオンラインでレッスンを続けているところが多い様子だ。ちなみに、English National BalletはFacebookでレッスンを公開してくれているし、別の有名なダンスカンパニーもInstagramでライブ配信するなど、こんな時にしかできないオンラインレッスンは非常に充実している。
長女にとっては友達に会えないのがなにより残念。でも、学校のメールアドレス(学校内にしか送れない)を使って友達とメールをしたり、FaceTimeで時間を決めて話したりしている。
16時以降はいつもと同じように自由時間。おやつを作ったり、犬の散歩に行ったり、読書をしたりーー。習い事にいく時間がなくなったので、いつもに比べるとゆったりと過ごせるようになった。



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子どもからするとツボな動きもあるらしく、爆笑しながら運動している。500万人位視聴しているらしい。イケメンだからかママにも人気。




イギリスは日本に比べると普段からとても治安が悪く、住人が在宅でも空き巣に入る泥棒が大勢います。ロンドンにおける殺人の件数は、東京の3倍です。イギリスには日本と違って、街中に薬物中毒者などもいますから、新型肺炎の騒動で刺激された人に、外国人が危害を加えられることもないとは言えません。イギリスは、欧州でも有数の薬物中毒者が多い国なのです。治安も悪化しています。

 住宅地では強盗や空き巣が出てきていますし、 先日、普段はかなり安全なはずの地域を歩いていたら、車のガラスが割られていました。そんな光景を見たのは初めてです。 収入が途絶えて切羽詰まり、犯罪に走る人も増えるでしょう。食料を配達する業者の車や倉庫が襲われ、食べ物がすべて盗まれてしまうという事件も何件か発生しています。トイレットペーパーを配送する業者の車も襲撃されました。

 8時の開店直後、なんとか店に入ることができても、もう商品がないことさえあります。

 開店後の1時間を、お年寄りや医療関係者のみが入店できるように制限している店もありますが、1時間だけですから十分な買い物はできませんし、そもそも必要なものが揃っていません。

 医療関係者の多くはシフト勤務ですから、この時間に合わせて買い物に行くことができない状況です。介助が必要なお年寄りの場合は、ヘルパーがその時間に来れないという人も多いので、やはりなかなか買い物に行けません。外出しなければならない際には、サングラスやマフラーで顔を隠すようになりました。もちろん大半は善良な人達なのですが、万が一の危険は避けなければなりません。


 それ以外の時間は、ずっと長蛇の列で、商品はあっという間になくなってしまいます。

 トイレットペーパーだけでなくありとあらゆる紙類、消毒液、洗剤、米、パスタ、パン、スープ、バター、卵、肉類……。

 パスタはもう10日も見ていないという人もいますし、卵を2週間食べていないという人もいるのです。

 買い物ができない人のために、地域の人たちが集まって代行してあげることもありますが、1回に買える商品が2つだけなどに制限されていることも多いので、頼まれたものを買えないことも珍しくありません。

 地域に知り合いがいない人や、スマホやネットを使わない人は、そうしたボランティアを探すこともできません。孤立している人は、食べ物が入手できず、どんどん飢えてゆくのです。
「買い占めはやめよう」の声も空しく
 ネットスーパーも、もう10日近くクラッシュしている状態です。

 運よくなんとかシステムに入れても、なんと2時間も3時間もシステム上で順番を持たなければ買えません。

 カートに物を入れても、今度は配達のスロットがほとんどなく、2ヵ月先まで埋まっていたりします。

 個人が経営する小規模な八百屋や個人商店には物資が入っていたりしますが、 そういった店が近くになく、大型スーパーやネットスーパー頼みという人も多いのです。

 このような苦しい状況の中でも、イギリスでは、買い物ができない人々に対する政府や市役所による配慮は全くありません。

 軍隊による配給もありませんし、炊き出しもないのです。

 「買い占めはやめましょう」という掛け声こそテレビや新聞には出ていますが、状況は一向に改善されません。

 感染病棟で働く医療関係者に対しても、政府から食料の配給があるわけではありませんし、長時間危険にさらされて勤務する傍ら、食べ物を自分で調達しなければならないのです。

 政府が病院の横に温かい食事ができる食堂を用意したり、お弁当を配ったりしていた中国とは大違いです。クルーズ船で対応にあたった自衛隊にも、美味しそうな食事が提供されていました。

 でも、イギリスではそういった配慮はありません。

不用な外出には罰金も科される厳格な運用だが、日本以上にオンライン会議やレッスンが浸透しており、日常生活にも今しかできない楽しみを見出すようにしているという。
 
幸い、今の時代はinternetなどで娯楽から、コミュニケーション手段まで充実している。ヨーロッパでは家族や友人間のテレビ電話で、互いの近況を確認し、励まし合うことが新たな日常となっている。

 これから日本でも導入されるであろう自宅待機についてだが、ハッキリ言って非常にストレスフルなので、覚悟したほうがいい。毎日同じ景色が続き、人に会えないというのは想像以上にしんどい。そんななかで、どれだけポジティブにいつつ、どれだけ我慢できるかというのが新型コロナウイルスとの戦いなのだ。普段、「民度の高さ」を誇っている日本が、パニックバイや不要な外出で溢れることはないはずだが、あらためて「誠意を持って何もしない」ことを念押ししておきたい。


3月6日にシンガポール人留学生がロンドンの中心街オックスフォード・ストリートで数人の若者により暴行を受け、コロナ差別と呼ばれる東アジア人差別が顕在化するようになった。

 筆者の所属する大学でも中国人留学生に対する差別の事例があり、大学から注意喚起の連絡があった。筆者自身も通学途中キングス・クロス駅前を自転車で通過しているときに若者グループに「コロナ!」と叫ばれ不愉快な思いをしたものだ。

 ちなみに、このような人種差別主義者は新型コロナ関係なく、常に場所を問わず存在する。新型コロナの一連で彼らの言動が激化しているだけだ。敏感になるだけ無駄である。

 実際、蓋を開けてみると、イギリスでの感染者は北イタリア帰りの富裕層(この時期はスキー休暇などで北イタリアに行く人が多い)で、富裕層の集まるロンドンの西側に感染者が多く点在していた。この時点で国内の感染者数は既に400人を超えていたが、街中は人で溢れかえっていた。

3月12日に英国政府から発表された戦略は「遅延対策」というもので、ウイルス自体を封じ込めることは不可能なので感染のピークを遅らせ集団免疫の獲得を目指すと宣言した。それは無料のNHS(国民保健サービス)が圧迫されるのを危惧した対策だった。手洗い20秒、大規模イベント等の中止、症状がある人・高齢者・基礎疾患のある人は外出を控えるように、と御達しがあった。

 とはいえ、20代・30代の若者を中心に街は溢れかえり、その週の土日はロンドン中心部・ソーホーという繁華街のクラブやパーティーに向かう人で地下鉄は混んでいた。土曜日は筆者も友人とロンドン屈指のサブカル街、カムデン・タウンでモヒカンのパンクスを横目に食べ歩きを楽しんでいた。

それでも感染拡大が止まらない現状を受け、英政府は16日にパブ・カフェ・レストラン等への自粛を国民に訴えた。この日から、自宅で仕事ができる人はテレワークに移行した。筆者も大学の研究室に行ったのはこの日が最後だった。

 19日には全国一斉に休校。一時は混乱を招いたが、大学等の授業も全てオンラインに移行。スクリーン越しに垣間見る、普段は難しい形相の教授の部屋が洗濯物だらけだったのは物凄く親近感が湧いた。

 一方、パブ・カフェ・レストラン等の自粛だって、それ自体もまた物議を交わしていた。大型チェーンの店はまだいいだろう。だがしかし、街中の中小企業はどうなる。特にロンドンは小さな地元密着型の小売店が多い。街中の店も細々と何とかして売り上げを出そうと試行錯誤していた。

この後、英政府は中小企業・個人事業主へ特別支援基金により80%の所得を保証する、と発表した。20日の夜には全ての飲食店が閉鎖された。カフェやレストランはテイクアウトサービスのみで営業可能とのこと。全ての「社交場」を閉鎖してクラスター感染を抑え込もうとのことらしい。生活必需品の買い物、犬の散歩や軽いエクササイズ以外での外出は控えるようにとのことだった。


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新型コロナウィルスの感染者が確認されたのは、日韓両国でほぼ同じタイミングだった。日本が1月16日で、韓国は4日後の1月20日。初期における感染拡大のスピートは日韓でよく似ていたが、韓国は「確診者」一人ひとりに番号をつけて移動経路(動線)を逐一発表した。その内容はとても細かく、当初からプライバシーや風評被害に関する議論が出るほどだったが、そのおかげで社会全体が「身近に迫った危機」を感じることになった。
2月7日には確診者が立ち寄ったされるロッテ百貨店が3日間の臨時休業となり、さらに動線上に近い幼稚園や学校等では臨時休校措置がとられていった。
日本政府が各学校に休校を申し入れたのは2月28日なので、それに比べるとかなり早い段階だった。それに加えて学校内でのマスク着用義務、離れて給食を食べるなど、感染防止のためのルールが敷かれた。
ソウル市教育庁が一部の学校や幼稚園に休校を要請したのは2月10日からだったが、この時点で韓国の「確診者」数はまだ27名であり、日本の26名(クルーズ船感染者を除く)とほとんど変わりなかった。今からふりかえっても、韓国政府の対応は先手先手、スピーディだった。

韓国で最初に集団感染の発覚したのが2月18日。1日の確定診断者数が100名を超えたのは3日後の21日。政府が感染症の危機警報を最高段階に上げ、大邱市が事実上の都市封鎖状態となったの23日。その後も感染者が増え続ける中、25日には入院待機中の高齢男性が自宅で亡くなった。
その5日後、3月1日に政府は重大な発表を行った。感染者全員の入院を原則としていた既存のルールは変更され、重症度に応じた新しい治療体制がとられることになった。

3月2日から、軽症者は病院とは別の隔離施設=「生活治療センター」に収容されることになった。センターは公共の施設の他に、サムスンやLG、現代などの企業の社員研修所などもあてられ、現在では全国19カ所が運用中、約1200人が収容されている。
大混乱の中、わずか10日で新しいシステムに移行を完了した、そのスピードは見事だった。

韓国の家庭でパソコンのない家庭はないと思うんですが…。でも無理だったら、学校が支援してくれると思います。たとえば、在宅勤務に変更できないお母さんの場合は、学校で子どもを預かってくれるはずだし」

韓国でもマスクをめぐる混乱が生じた。韓国政府は急遽、マスクの指定販売所を設けるなどしたが、それでも長い列ができるなど、混乱は収まらなかった。そこで週1人2枚という、実質的な配給制が導入された。これは既に台湾が実施して成功していた方法だった。日本では未だにマスクの転売が話題になったりもするが、韓国ではそれは法律で厳しく罰せられる

自分の誕生年の下一桁が基準になる。月曜日は下一桁が1、2の人、火曜日は3、4の人、水曜日が5、6の人…という具合だ。たとえは1971生まれの人なら月曜日、1973年生まれの人なら水曜日はマスクが指定日となる。情報は、保健所でのPCR検査(陽性)→保険証→住民番号→クレジットカード→監視カメラで得られている。これによって、顧客の安全安心だけでなく、噂やデマ、そして風評被害を抑えられるというのが、韓国の人々の理解だ。以前の韓国なら「感染者が立ち寄ったらしい。怖いね」から噂に尾ひれがついて大変なことになった。しかし、今回はこの細かい情報公開が、人々を安心させている。

韓国の人々は合理性を求めている。スローガンを並べて協力を求める政治や、無用な危機感をあおるメディアなどは信用しない。実は恐ろしく冷めた人々が韓国にはいると、最近感じることが多いと韓国研究者はいう。


posted by Nina at 16:55| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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