2019年12月25日
「戦場のメリ―クリスマス」
映画は第36回カンヌ国際映画祭に日英合作映画として出品され、グランプリ最有力と言われたが受賞は逃した。
1942年、日本統治下にあるジャワ島の俘虜収容所でのストーリー。ビートたけしが粗暴な軍曹ハラとして、大島渚映画に初出演、音楽を担当した坂本龍一も初出演で、ハラの上官で所長の陸軍大尉ヨノイ役で存在感を示した。日本軍の背後に空挺降下し、輸送隊を襲撃した末に俘虜となった陸軍少佐ジャック・セリアズ(デヴィッド・ボウイ)を預かることになり、その反抗的な態度に悩まされながらも彼に魅せられてゆく。
一方、ハラは日本語を解する俘虜(捕虜)の英国中佐ロレンス(トム・コンティ)ともにと奇妙な友情で結ばれていくという、戦争という究極の場面を通して、東西の心の交流が芽生えていく過程にクリスマスの一日を取り上げた、原作は、ローレンス・ヴァン・デル・ポストの『影の獄にて』に収録された2作品、「影さす牢格子」(1954年)と「種子と蒔く者」(1963年)に基づいて、 自身のインドネシアのジャワ島での、日本軍俘虜収容所体験を描いたものである。
阪本龍一の音楽は、この曲によって英国アカデミー音楽賞を受賞、後のハリウッド映画「ラストエンペラー」でも出演、楽曲はアカデミー音楽賞を受賞。現在はNYに居住。
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