こちらは、韓国に旅行した際に、何度も道行く人に助けられたから、日本で恩返しをしているという日本人女性のツイートだ。
「日本で困ってる韓国の人がいたら人助けする様にしてる、私が沢山助けてもらったから道案内した女の子達と忘れもしない『韓国と日本は色々あるけど、私達は仲良くしようね』って話たのはずっと大事にしてる。政治は関係ない私はわたしを成長させてくれた韓国が好き」
日本旅行中に迷っていた20代の女性を道案内した際に言われた「韓国と日本は色々あるけど、私達は仲良くしようね」という言葉はずっと心に残っているという。
2つのハッシュタグを使ってツイートしている大半の人たちは、お互いの国のアイドルなどの音楽・文化が好きだったり、旅行をよくしている人たちだ。一方で現実では、毎日冷え込む日韓関係についての報道がなされ、歴史問題や領土問題も大きな課題として残っている。
両国の良いところ、良い思い出ばかりが連なるTwitterを見て、複雑な感情を抱いたという韓国人女性がいる。韓国在住の会社員、Namiさん(32)だ。
Namiさんは「好きです韓国」のハッシュタグで呟かれたたくさんのツイートを見て、嬉しい気持ちもある反面で「複雑な気持ちになった」という。
Namiさんは、自身を「歴史や政治を思うと、日本に対する複雑な感情を持ちながらも、日本の映画や音楽に魅力を感じて日本語の勉強を始めたごく普通の韓国の若者」と説明する。20代後半からは、関東の大学院で国際関係法を学び、留学中には、日本の友人にも多く助けられたが、差別もたくさん受けたという。
「歴史的には日本のことを許すことはなかなか難しい」と話すが、一方で「過去のことを乗り越えて、私たち新世代はこれからどうすればいいかについて話し合うことが必要だとずっと前から思っていました」とも話す。
そのような複雑な思いを8月3日に、素直に6つの連続ツイートで綴ると、反響が大きかった。日本人ユーザーにより日本語に訳したツイートも広まり、日本人ユーザーからも「正直に書いてくれてありがとう」とNamiさんの思いを理解するコメントが寄せられた。
韓国語の連続ツイートの最後に、日本語でこう呟いた。
「でも時代は変わってる。新しい道は私たちが作るべき。
#諦めないで_韓日交流」
ハッシュタグ #諦めないで_韓日交流は、多くのユーザーの理解を得て、未来志向の日韓関係に対する思いが綴られている。
Namiさんはこう語る。
「こんな時こそ今まではできなかったより深い交流に力を入れれば、また新しい時代が来るのではないかと思います。そんな時代を生きてる両国の我々が作るには、やはり文化交流しかないのではないかと思いました。これが #諦めないで韓日交流を書いた理由です」
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