2019年03月11日

トレンドの変化、実家住まいとは

 成人後暫く経っても実家から離れず、実家の子供部屋で暮らすおじさんのこと。
若い世代はパラサイト・シングルと呼ばれており、この言葉が流行した頃(1990年代後半)の該当男性達がそのままスライドした人も多いと思われる。

 30、40代になっても親元から離れることなく精神的・社会的に自立できていない人というネガティヴな意味で使用されるケースが多い。
なお勘違いされることが多いが、子供部屋おじさん≠ニート・引きこもりであり、実家で暮らしてはいるが普通に働いて自立している人もちゃんと居る。

 初出は2014年の2ちゃんねる(当時)格闘ゲーム板のウメハラ総合スレで、テレビ番組にて放送されたプロゲーマーのウメハラ氏の自室の様子を口さがない同スレ住民が「まるで子供部屋だ」と馬鹿にしていた際、別の住民が発した「実家暮らし子供部屋おじさんがプロゲーマーのライフスタイルに説教垂れるって歪んでない?w」というレスがすべての始まり。

 何故か2019年の春頃から流行し、5ちゃんねるでは自分が子供部屋おじさんだと名乗り出て自室を晒すということも行われ、ねらーの高齢化を象徴する出来事となった。しばしば「この言葉が流行ったのは不動産業者や賃貸業者の陰謀」などと言う言説も見られるものの、そのような可能性は低いと思われる。

 実家の子供部屋で暮らすことそのものが悪というわけでもないし、成人が実家の子供部屋で暮らす正当な理由がある場合もある。

まず一つは経済的理由による一人暮らしの困難にある。
ここ数十年の景気悪化と非正規雇用の増加で若年層の所得は大きく減り、若年層の所得では賃貸物件での一人暮らしの維持が困難、もしくは維持出来ても経済的・肉体的に非常に負担が大きいので、それならば家賃のかからない実家に居た方がよいという判断も多かったからである。

二つ目に実家の環境的要因が大きく絡むことである。
実家が東京23区内や通勤鉄道沿線など比較的便利な土地の持ち家だったりすると、その利便性の良さゆえに成人・就職しても実家住まいを続ける判断をするケースが多い。逆に土地に根差した生活が基本の地方部では、成人後どころか結婚後も親元で暮らすのがまた普通だったりする。

そのほか、家族の介護などから実家の子供部屋に戻って住むことになった人や、実家の自営業や家族経営企業で働いている人などは子供部屋おじさんと言うことは難しい。働きながら実家暮らしをするためには、実家が職場に通勤可能な範囲にあるという立地条件が前提になる。「子供部屋おじさん」「子供部屋おばさん」というある階層を指す新たな呼び名が生まれた。

 IT企業に勤めるBさん(27歳)は、都内近郊にある実家から片道1時間をかけて、都内にある職場に通っている。職場から近い一等地に住む同僚も多いが、入社以来かたくなに実家暮らしを続けている。その理由は、「コスト」「安心感」「趣味」にあるという。「家賃、水道代、光熱費、食費、インターネット代などで月10万円以上も出費することが、バカらしくて。一応生活費として両親に3万円支払っていますが、今後年収が大幅に増えるような気もしないし、実家に住まわしてもらえることに感謝しています。親と喧嘩することも多いですが、何よりいつでもご飯とお風呂がある安心感は大きい。また、実家なら、車も使えるので便利です。一人暮らしで車を買っても、多分そんなに乗らないことを考えれば、実家の車を使ったほうが断然無駄がない。洗濯は自分でするし、自分のご飯を自分で作ることもする。

 それでは家賃や光熱費がかからない生活だが、貯蓄は出来ているのだろうか、と問うと

「貯蓄はほとんどないですね。年に3回行く海外旅行が趣味なので、給料やボーナスは、そういった旅行代に消えてなくなってしまいます。実家暮らしだから“甘えている”と同世代の友人にイジられることもありますが、『僕の方が自分の人生をよっぽど楽しんでいる』と思っています」と、Bさんは動じない。

世代が上になると若干事情が変わってくる。

 大手メーカー勤務の男性・Cさん(38歳)は、会社では将来が期待され、すでに役職がつき、年収は1000万円超。貯蓄額も多いが、未だに実家での独身生活を貫いている。“子供部屋おじさん”という表現については、「図星な分、心をえぐる」と笑う。自身の部屋にもまだ、小学生時代から使い続けている現役の学習机がある。職場近くで一人暮らしをしていた時期もあるが、とあるきっかけで実家に舞い戻った。

「一人暮らしには制約のない自由があり、快適だったのですが……。実家に戻った大きな理由は、父親の病気。幸い大事には至らなかったのですが、ふと『生きている間に、あと何回親に会えるのだろうか』と考えてしまったんです。貯蓄もできるようになったし、何より家族との距離も近づいたので、今でも自分の決断は間違っていなかったと信じています」(Cさん)

 派遣社員としてメーカーに勤務する女性・Dさん(47歳)は、離婚したタイミングで実家暮らしに戻った。Cさん同様、子供時代に使っていた部屋で寝ている。そしてやはり“実家あるある”で、子供時代に集めた漫画やCDがそのままになっている。

「結婚後は私の実家に近いところにマンションを購入し、実家と行ったり来たりの生活をしていました。子どもはいません。離婚後、一旦実家に戻って暮らしていたら、母親が認知症、要介護になって……。もう一度家を出るタイミングを失いましたね。これから結婚して二馬力になれば別ですが、現状、金銭的にも一人暮らしは考えられません」

 趣味や家族などを金銭面のメリットだけでなく考えると、自らの価値観を優先する姿勢が、実家暮らしを続ける人々にはあるようだ。


参照:マネーポスト(3/7)




posted by Nina at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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