【ロンドン時事】「世界で大衆迎合主義と権威主義が高まる中、日本は社会的・経済的安定で際立っている」と、英王立国際問題研究所のジム・オニール会長が日本を称賛するこんなコラムを同研究所のサイトに掲載した。オニール会長は、「日本は他の先進国にまだ何かを教えることができるはずだ」と指摘。長期政権を維持する安倍晋三首相が外国人労働者の受け入れや女性の労働参加を拡大したことを挙げた上で、1人当たり国内総生産(GDP)が高い伸びになっていると評価した。同会長はかつて米投資銀行でエコノミストを務め、新興国のブラジル、中国などを「BRICs」と名付けた人物として知られる。(2019/02/13)
【ベルリン時事】4、5両日のドイツのメルケル首相訪日をめぐり、ドイツの複数のメディアが論評などを掲載した。自国優先主義を強める米国や中国、ロシアと欧州との関係が揺らぐ中、「日本から助けが来た」(日刊紙ターゲスシュピーゲル)など、国際秩序維持や自由貿易推進での連携に期待した好意的評価が目立った。
メルケル氏は頻繁に訪中するなどアジアの中では「中国重視」と見なされることが多い。昨年3月の第4次政権発足後、初のアジア外遊先も中国だった。しかし、あえてG20とは切り離し、別の単独での訪問機会を設け、緊密さを示す方向で調整を進めていた。1日の日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)発効も重なるタイミングでの訪日となる。このタイミングに関しては、国際協調や自由貿易に背を向けるトランプ米政権の姿勢に批判的なドイツにとって、保護主義に対抗するメッセージを打ち出す好機と捉えられている。(2019/02/05、14)
出典:時事通信
2019年02月14日
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